メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ギリシャ語の歌で思い出すクズルック村の日々

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このギリシャの歌を聴いたのは23年前、2000年頃ではなかったかと思う。イスタンブールはイスティックラル通りのCD店に流れていた。

店の人に「なんていう歌?」と訊いたところ、CDのジャケットを示しながら、「このCDに入っている歌だけれど、良く知らない。ギリシャで流行っているみたいだね。美しい歌でしょ?」と言って微笑んだ。彼はギリシャ語を殆ど理解していないようだったが、多分、そのメロディーを気に入っていたのだろう。

彼に限らず、ギリシャ語を解さないまま、ギリシャの歌が好きだというトルコの人は結構いる。かく言う私も同様である。歌のメロディーが好きなだけで、ギリシャ語は全く解っていない。

そのCDを購入して、クズルック村の自宅で繰り返し聴いたものの、結局、耳に残ったのは、この歌だけだった。それも2003年にクズルック村から越した後は、あまり聴かなくなってしまった。

今考えてみると、これが初めて気に入ったギリシャ語の歌だったような気もする。イスタンブールでルム(トルコのギリシャ人)のマリアさん宅に間借りして、色んなギリシャの歌に接するようになったのは2004年以降のことである。

先月、久しぶりに聴いてから、また時々聴いているけれど、頻繁に聴いていたのはクズルック村にいた頃だった所為か、聴くと村の風景や働いていた邦人企業の工場の思い出が蘇って来る。

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