昨夕、大阪へ出て、友人と一杯やってきた。
当初は、「島之内のガチ中華!」で、四川に続いて上海を旅するつもりだったが、店頭に掲げられた「酒類は提供できません」の張り紙を見て諦めた。
「緊急事態宣言」に応じた処置のようだけれど、私は迂闊にも緊急事態のことなどすっかり忘れていた。
仕方なく、場所を変えて難波の方へ行ってみたところ、辺りはまるで別天地の様相を呈していた。
多くの居酒屋が営業中で、どの店も大勢の客で賑わっている。緊急事態はここでも忘れ去られているらしい。
島之内の中国や韓国の人たちは、日本人以上に気を使っているのだろう。福岡でも、ネパール人の就学生たちは色々細かいところにまで気を配っていた。自分たちの立場が弱いことを常に意識していたからだと思う。
おそらく、中国や韓国の人たちの意識もそれと変わらない。島之内は、周囲の日本人がどういう反応を見せるのか恐れて、ひっそり息をひそめているかのようだった。
一方、難波で店をやっている人たちも、周囲の反応を全く気にしていないわけじゃないだろう。しかし、既に死活問題の域に達しているので、「背に腹は代えられない」ということなのかもしれない。
お陰で、私たちは楽しく飲んで語り合った。有難いことだと思う。