メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

マドゥロ大統領へのインタビューを中断させたベネズエラの情報部長官

アゴラに掲載された白石和幸氏の記事「米国による誘拐か、キューバからの救出か:マドゥロが恐れた味方の裏切り」が非常に興味深い。

ベネズエラマドゥロ大統領が米国へ連行されたのは、「誘拐」ではなく「救出」だったのではないかと論じられている。

https://agora-web.jp/archives/260114002348.html

チャベス前大統領が、ベネズエラの安全保障と諜報機能をキューバ軍人に委ねることをフィデル・カストロ氏へ要請した結果、ベネズエラの秘密警察と情報部は、キューバ軍人の主導で創設されたという。そのため、「キューバの衛星国」と揶揄する声もベネズエラ国内から上がっていたそうだ。

マドゥロ大統領を護衛していたのも「黒いスズメバチ」と言われるキューバの特殊部隊であり、米国による空爆が始まった際、この特殊部隊は、マドゥロ大統領へ塹壕に入るよう命令したが、大統領は従わなかったらしい。

特殊部隊は、大統領を護衛できなくなった場合、彼を殺害する可能性もあったため、マドゥロ大統領は却って米国の保護を望んでいたのではないかというのである。

2019年の1月、CNNテュルキエ(トルコ)のジュネイト・オズデミル氏がベネズエラマドゥロ大統領にインタビューした際、オズデミル氏がマドゥロ大統領に、米国務長官から独裁者呼ばわりされたことへの感想を尋ねると、突然、ベネズエラ情報部の長官がカメラの前に割って入り、インタビューを中断させた。(以下の動画で12分40秒頃)


www.youtube.com

このベネズエラの情報部長官は、キューバから送り込まれた人物だったのだろうか? そうであるとすれば、長官の大統領に対する横柄な態度も納得が行くように思える。

また、マドゥロ大統領が米国へ連行された後、ロドリゲス副大統領らが、米国に対する協力を表明したのは、キューバの影響力が排除されたためと見做すことも可能だろう。

連行がかなり荒っぽいやり方だったのは、『次はお前たちの番だぞ』というキューバへのメッセージだったのかもしれない。キューバも既に「ロシアの衛星国」ではなくなっているからだ。

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