メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

テロ

ガジアンテプの自爆テロ

昨日(8月20日)、南東部のガジアンテプで、結婚式の宴を襲った自爆テロの犠牲者は50人を超えているらしい。ISの疑いが濃厚と言われているけれど、犠牲者の方々は、信仰に篤い一般のイスラム教徒じゃなかっただろうか? いったい何を目的に、テロを仕…

テロの不安とテロ対策

ニースのトラック暴走の一報を聞いて、まずは8年前の秋葉原の事件を思い出してしまったが、もしもISのような組織によるテロであったとすれば、これを未然に防ぐのは一層難しくなりそうで恐ろしい。もちろん、個人的な犯行であったとしても、恐ろしさに変…

ダッカのテロとIS

アタテュルク空港爆破テロもさることながら、ダッカのテロが日本の社会に与えた衝撃は大きかったに違いない。滅多に連絡のない友人まで、「テロは許さん!」と長文のメッセージを書き送って来た。メッセージには「テロリストを全員処刑したい」とか「彼らの…

アタテュルク空港爆破テロはISの犯行か?

アタテュルク空港爆破テロは、ISの関連組織による犯行とほぼ断定されたようだけれど、例によって、ISからは犯行声明が出ていない。そのため、トルコの反エルドアン・反AKP系メディアは、ISとAKP政権の間にまるで協力関係があったかのように論じ…

マダム・デスピナーのメイハーネ(居酒屋)

昨日(6月8日)の夕食は、マダム・デスピナーのメイハーネ(居酒屋)へ。ルム(トルコに住んでいるギリシャ人)女性の故デスピナーさんが、1946年に創業したという老舗のメイハーネ(居酒屋)である。テーブルには、チロズ(干し魚を焼いて酢に漬けた…

やくざの縄張り争い

ベルギーの爆弾テロの後、トルコでは、1996年の1月にイスタンブールで起きた暗殺事件が少し話題になっていた。それは、トルコで最も大きな財閥の一つに数えられるサバンジュ財閥のオズデミル・サバンジュ氏が、白昼、執務中に射殺された事件である。容…

エキストラ配給エージェント

パンドラ書店は、自爆テロの現場から200m以上離れているのではないかと思うけれど、エキストラ配給エージェントの事務所は、おそらく100mも離れていない。書店へ行ったついでに、事務所を訪ねて、女社長のテュルキャンさんに、「大変でしたね」と挨…

ベイオウルのイスティックラル通り付近の書店

今日、ベイオウルにあるパンドラ書店から、頼んでおいた本が届いたという連絡があったので出かけて来た。カドゥキョイ辺りの書店を4~5軒回っても見つからず、先週の水曜日、エキストラ配給エージェントの事務所へ行った際に、このパンドラ書店も覗いて見…

イスティックラル通り

今日の午前中、今度はイスタンブールの“イスティックラル通り”で自爆テロがあったようだ。詳細は未だ解らないが、PKK或いは傘下の武装組織による犯行と思われる。PKKは、3月21日の“ネヴルーズ祭”を焦点に行動を仄めかしていた。「自爆」をやるのは…

仁義なき戦い

昨日(13日)のアンカラの自爆テロは、クルド武装組織PKKの犯行という説が有力のようだ。 南東部のクルド地域におけるPKKの掃討作戦は、いよいよ大詰めを迎えていて、あと一歩のところまで来ているという。そのため、PKKは公然と、「次は大都市を…

アンカラのテロ事件

昨日、アンカラで起きたテロは、まさにトルコ軍を直接標的にした攻撃だったらしい。参謀本部の付近と報道されていたけれど、一昨日申し上げたように、あの一帯はグーグルアースのストリートビューから外されている。 「過剰反応ではないか?」なんて勝手なこ…

政治的解決か、軍事的解決か?

今日のサバ―紙のコラムでエムレ・アキョズ氏は、カディルハス大学がテロの問題について、2011年来実施してきたアンケート調査の結果を紹介している。 アンケートの要旨は、「テロに対して、政治的あるいは軍事的な解決のいずれが有効か」というもので、…

移民管理局

昨日、一昨日とあちこち出歩いていたのは、滞在許可の延長に必要となる書類等を集めるためだった。健康保険とか銀行の残高証明書とか色々ある。 書類を揃えてから延長の手続きは、昨年の1月まで、最寄りの警察署で行うことになっていたけれど、その後、“移…

イスタンブールの自爆テロ事件

昨日(1月12日)、事件があった10時半頃より、1時間ほど早かったけれど、私はスルタンアフメット広場の現場から歩いて5分ぐらいの所にいた。観光ホテルを経営している友人夫婦を訪ね、用事が済んだので、海峡横断地下鉄マルマライ線に乗るとして、シ…

“クルド和平プロセス”の行方

昨晩(9月10日の晩)、表のバス通りでクラクションが鳴り響き、突然騒がしくなったので、何事かと思って外へ出たら、たくさんの人たちが大きなトルコ国旗を掲げて、デモ行進していた。南東部で相次いだPKKのテロを非難する、AKP政権支持者らによる…

PKK(クルディスタン労働者党)

昨日、アクシャム紙のコラムで、ギュライ・ギョクテュルク氏が、南東部のシュルナク市から発信されたニュースを伝えていた。トルコ軍の軍曹が、具合の悪くなった妻を連れて病院へ行き、診療が終わって市内に戻ろうとしたところ、武装したPKKの戦闘員4人…

トルコは“テロリスト国家”なのか?

6月30日付けラディカル紙のコラムに、オラル・チャルシュラル氏が「トルコは“テロリスト国家”なのか?」という非常に興味深い記事を書いていたので、以下のように拙訳してみました。 *********** トルコは“テロリスト国家”なのか?: 平行構造…

犠牲祭/ISISのテロ

今日(10月4日)は、犠牲祭の初日だった。トルコの人たちにとっては、日本の正月のようなものじゃないかと思う。昼過ぎてから、サルガーズィまで歩いて行った。40分ぐらい掛かる。途中、方々で生贄が屠られているのを見た。年々規制が強まり、もうイスタン…

白昼暗殺されたジャーナリスト

昨日の夕方、イスタンブールは新市街のタクシム広場を通ったら、広場の一隅に凄い人だかりが出来ていたので、「何だろう?」と思いながら近寄ってみたところ、人だかりの中ほどにアルメニア系の著名なジャーナリスト“フラント・ディンク氏”の顔写真が掲げら…

交通怪獣

先日、イスタンブールでフリーメーソンの集会所が襲撃された事件は、日本でも大きく報道されたようですが、幸い死傷者も少なく、こちらではそれほど話題になっていません。昨年11月の連続爆破事件の衝撃は、確かに大きかったものの、この時でさえ、私には…

爆発で負傷された方の中に

昨日の爆発事件、新聞によると、ネベ・シャローム・シナゴークでは、10時半から「Bar Mitsva」なる儀式が行われる予定だったということであり、もしも、爆発が儀式の最中に起こっていたら死傷者がもっと増えていたに違いないと記されています。この「Bar M…