メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ナイトクラブ襲撃で犠牲になった方たち

オルタキョイのナイトクラブ“レイナ”の事件、犠牲者に外国の方が多かったため、「キリスト教徒が標的にされた」という説も出ていたが、サウジアラビアの人が7人もいたりして、犠牲者の大半はイスラム教徒のようだった。
西欧出身の犠牲者は、カナダ人1人、ベルギー人1人と発表されている。そもそも、昨年来、トルコを訪れる外国人旅行客の多くは、中東や北アフリカ、あるいはロシアからであり、西欧の人たちは殆ど来なくなっていた。
サウジアラビアなど戒律に厳しい国の人たちが、自国では叶わない飲酒等の娯楽を楽しむために、トルコを訪れていたのは、以前から良く知られていた。私が初めてやって来た91年にも、イスタンブールではそういった人々を目にすることができた。
94年の夏だったか、トルコの雑誌で、イスタンブールを訪れていたサウジアラビアのヤマニ元石油相のインタビュー記事を読んだ。
ヤマニ元石油相は、毎年夏になると、自家用の豪華クルーザーで家族と共に、イスタンブールへやって来たそうである。なんでも、トルコの有名な女性歌手の大ファンであり、彼女のコンサートを観るのが目的の一つになっていたらしい。
雑誌には、英国に留学中という娘さんの写真も掲載されていた。なかなか美人で、半袖のシャツにジーンズという軽装だった。

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