メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ISのバグダディ首領殺害

ISのバグダディ首領が殺害された事件、トルコでの続報が気になったけれど、28日の朝から翌29日の朝まで勤務時間になっていたため、昨日、ようやくニュース専門局の報道をYouTubeから少し視聴することができた。

このところ、24時間勤務して1~3日間の休みが入るという不規則なシフトになっているのでしょうがない。

 でも、28日に報道を観たところで、大したニュースはなかっただろう。

今日になっても、事件の全容と背景には多くの謎が残っていて、コメントを求められたトルコの識者たちも事件の概要と今後の展開について控え目な見解を述べるに留まっていた。 

もちろん、日本の報道とは大きく異なる。トルコでは、2014年にISが急に勢力を拡大した時点から、米国の関与を疑う声が出ていた。

 昨日放送のニュース番組では、米国の関与を断定的に語る識者もいた。

また、ブラク・キュンタイという国際政治学者は、「ある国家がテロ組織を創り出すことはない」と否定しながらも、「何処からか資金と武器が調達されていた」と暗に関与を仄めかしている。

 しかし、今後、テロ組織によってトルコを内外から攪乱するような手法はもう使えなくなるだろう、という展望を多くの識者が共有しているようだ。この展望が的外れにならないことを祈っている。