メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

様々な陰謀論:コロナ~安倍元首相暗殺事件~ギュレン教団

先日、母が入所している鹿児島の施設を訪れた際、PCR検査を受けたと記したけれど、あれは「抗原検査」と言われるものだったらしい。PCR検査であれば直ぐに結果を得られるはずがないそうである。

この抗原検査の精度はかなり怪しいという。だから、私が本当に陰性だったのかどうかも疑わしいが、誤って陽性にされてしまった人も少なくないかもしれない。

いずれにせよ、コロナに関しては、当初より余りにも不可解なことが多かったように思える。それで様々な陰謀論が出て来るのだろう。

しかし、コロナ関連の陰謀論の中で最も信憑性が高いと思われるのは、やはり何と言っても「製薬会社の陰謀」に違いない。ワクチンを大量に売りたい米英の製薬会社が、コロナの危機を煽り続けているというのである。

もっとも、これはマスコミや政治家を金銭で動かせば何とでもなる話だから、大袈裟に「陰謀」などと言う必要もないほど現実的な説であるかもしれない。果たして、コロナの3年間で製薬会社はいったいどのくらいの利益を上げたのか? 

おそらく、眩暈がするような金額に違いないが、未だに危機が煽られている成り行きを見ると、製薬会社らはさらなる利益を計上させたいらしい。コロナなどより、こういった留まる所を知らない人間の欲望でも研究した方が良さそうな気もする。

一方、安倍元首相の暗殺事件にも、様々な陰謀論が説かれている。この事件にも不可解な点は少なくなかったようだ。

以下に貼付した田中宇氏の論説などは非常に理路整然としていて、何だか陰謀論の枠を超えているのではないかと思わされてしまう。

田中氏の説によれば、安倍氏はロシアや中国に接近して非米化を図ろうとしたため、米国の諜報機関に抹殺されてしまったということになる。同様の仮説はトルコの論者の中からも出ているが、もちろんこれほど詳細に検証されたものではない。

しかし、トルコほど公然としてはいないものの、日本にも以前から秘かに非米化を模索する流れがあったのは事実であるような気がする。韓国もそうだろう。

韓国は盧武鉉大統領が公然と非米化を図ろうとした時、官僚機構がそれにブレーキを掛けたように見えたけれど、文大統領の時代には既に国家的な戦略になっていたのではないか?

だから、大統領が誰になろうとその路線に変更はないかもしれない。

逆に、公然と非米化を図っているように見えるトルコも、米国との関係を断ち切ってロシアについてしまうようなことは決してないと思う。

NATO離脱も今のところは全く考えられない。慎重に米国との関係維持に努めるはずだ。

それから、田中氏は、日本の警察やマスコミ等に圧力を加えられるのは米国以外にないと論じているけれど、私にはトルコのギュレン教団の日本における不正疑惑が追及されないままになっているのも米国からの圧力によるものではないかと思われてならない。

東京新聞は、以下のように、2008年の12月の記事でギュレン教団の不正疑惑を取り上げたものの、これより先には踏み込めなかったようである。

当時は、トルコ政府内に未だギュレン教団が居座っていたため、「トルコ政府が圧力をかけた」などと論じる人もいたが、今も当時もトルコ政府にそんな力はあるわけがない。

しかし、ギュレン教団に関しては、米国がこの教団を「賞味期限切れ」と見限れば、様々な悪事が明らかになってくるかもしれない。統一教会がそうであるように・・・。

とはいえ、安倍元首相の暗殺に田中氏が論じているような陰謀が仮にあったとしても、結局、うやむやのまま終わってしまうのではないだろうか? 

例えば、GHQ統治下に起きた「下山事件」は、73年が経過した今も何一つはっきりしていない。

渋谷オンブズマン 【詳細】東京新聞こちら特報部」を全文掲載」より