メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの報道番組で論じられているウクライナ戦争の問題/ロシアから最も近い所にある米国の核兵器は?

朝の出勤前は、食事したりしながら、YouTubeでトルコの時事報道番組を見ていることが多い。
トルコにはニュース専門局が何局もあって、ニュースと共に2~3時間に及ぶ長い時事討論や時事解説の番組を放送している。トルコに居た頃は、そういった番組を最初から最後まで見ていたが、今、それをやろうとしたら時差があるため、真夜中にずっと起きていなければならなくなってしまう。それで、番組終了後、テーマごとに分けてアップされた10~30分ぐらいの録画を見るよりないのである。
番組で進行役を務めるキャスターはどういうわけか女性が多い。美人の女性キャスターも少なくないが、容姿ではなく見識と進行役としての技量を買われて起用されている場合が殆どではないかと思う。

最近は、やはりウクライナ戦争関連の録画を良く見ている。ゲストの識者の意見が異なって議論になることもあるが、議論の余地もない見解の一致に至る場合もある。
例えば、ノルドストリームが損傷を受けた事件では、多くの識者が「米国の仕業」と断じていたようだ。
ロシアが天然ガスの輸出を止めようとするなら、弁を閉めてしまえば済むので、わざわざ虎の子のパイプラインを台無しにする必要はない。しかも事件が起きたのは米国・NATOが支配している海域である。
米国があからさまにドイツへの警告として破壊工作を行ったのではないかと主張する識者もいる。

なぜなら、損傷はガス漏れで明らかになったわけだから、その時点でパイプラインにガスは通っていたことになる。つまり、ドイツは米国の要請を無視して、ロシアから天然ガスの購入を続けていたというのである。

ロシアは、米国がウクライナへ供与したハイマースという射程距離の長いロケット砲に苦戦して、そもそも進軍が可能な状態ではないらしいが、天然ガスの不足によりドイツを始めとする西欧諸国が苦境に陥る冬季まで兵力を温存させるのではないかという説も論じられていた。さて、どうなることだろうか?

しかし、私がぞっとしたのは、以下のYouTubeから視聴できる番組で、ナイム・バビュルオールという元軍人の外交専門家が指摘した事実である。
ロシアが戦術的な核兵器を使用して、これに米国が応戦する場合、ロシアから最も近い所で米国の核兵器が配置されているのは、トルコの南東部にあるインジルリク基地に他ならない。

これは非常に恐ろしい事実じゃないかと思う。

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