メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

スカーフを被っている女と雑誌プレイボーイで脱いでる女

舶来の文物にやたらとケチをつけるのも恥ずかしいけれど、赤坂の迎賓館は、やはり西洋の猿真似みたいで、みっともないような気がしていた。だから、舛添都知事の提唱には大賛成。他の所でも、もっと日本らしさを見せられないものかと思う。
そこへいくと、トルコの伝統・風俗は、もともと西欧のそれと極端に異なっていたわけじゃないから、我々ほど頭を悩まさずに済みそうだ。
宗教も、トルコのイスラムを知るならば、欧米の人たちは、日本の多神教より身近に感じるのではないだろうか。
しかし、明治の時代、あれほど異なる西洋の文化を短期間に取り入れてしまったエネルギーは凄い。しかも多くの分野で外面的な模倣だけには終わらせなかった。
トルコの場合、外面を少し変えれば、西欧と同じように見えてしまう所が却って拙かったかもしれない。

さて、先日は、“進歩的な政教分離主義者”の知識人女性が、「スカーフを被っている女と雑誌プレイボーイで脱いでる女は、知性の面で変わりがない。双方とも自身を客体として提供している。主体性がない。・・・」などと発言して物議を醸していた。

どうやら進歩的な人たちにとって、スカーフの着用は恥ずべき風俗に見えてしまうらしい。
日本でも、スカーフを被っているイスラム女性と、カトリックの修道女さんでは、大分異なるイメージを持たれているような気がするけれど、あれはいったいどういうことなのか?
トルコの知識人らも、こういった海外での受け取られ方を気にして嫌がっているのかもしれない。これから、トルコがもっと発展して自信を深めれば、そんなことは気にならなくなるだろう。

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