メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

エキストラの配役

8月1日、映画の撮影にエキストラとして駆り出されたが、その映画は今月の11日に封切りとなるらしい。ネット上にも、いくつか異なるパターンの予告編が出ていて、その内の一つでは、何だか私が主役みたいだけれど、全編通して、私の出番はここしか無い。↓


İKİ KAFADAR CHINESE CONNECTION'IN ÇiNLiLERi - TEASER

私の役回りは、中国の銀行の支店長で、トルコ人に偽手形を掴まされて相談に来た3人の不良中国人に、それが偽手形であると説明している。
「・・・誰もが裏書きして、たらい回しになっているんですな。誰も金を支払わず、この紙切れだけが回り続けていますね・・・」などと説明し、「対価はあるのか?」という問いに、「ありますよ、もちろん」と答え、さらに「それは何なのか?」と訊かれるや、「これだよ!」と下品な手つきをする。
要するに、“ファック・ユー”の手つきだが、これがなかなか上手く行かずに、カメラの前で何度もやらされた。結局、トルコで下品な連中がやっているようには出来なかったけれど、「まあ、中国人という設定だからこれで良いか・・・」ということで勘弁してもらった。
撮影に先立って、待合室で台詞の稽古をさせられた時も、この手つきで引っ掛かったら、美人のアシスタント・ディレクターさんが、「こうやるんですよ」と実に見事な手本を見せてくれた。まさか彼女、日常でも、この手つきを使っているんだろうか? 
トルコ語の発音も相変わらず酷いけれど、これも中国人の設定だから勘弁してもらえたかもしれない。もっとゆっくり話せば、少しは何とかなりそうな気もしたが、監督さんには、「もっと早く・・」と注文をつけられた。台詞が一定の時間内に入りきらないと困るのだろう。
でも、不良中国人の親分を演じているバハドゥルさんは、イスタンブール生まれのカザフ人だから、トルコ語の発音は完璧だ。若い子分役は、モンゴル人の青年。彼のトルコ語もそんなに流暢ではないが、発音は私より遥かに良いだろう。日本語を母語にしていると、多分、どんな言語を学んでも発音で苦労するんじゃないかと思う。 

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