メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

コロナに関するプロパガンダ~ウクライナ戦争

トルコのサバー紙のコラムニスト、メリッヒ・アルトゥノク氏は、「コロナ騒ぎ」の期間中、ワクチンを拒否していたために狂人扱いされていたそうだ。

8月6日付けのコラムでは、当時、アルトゥノク氏の主張に奇異の眼差しを向けていた周囲の様子とその後の変化が以下のように記されている。

******

・・・「ずっとこんな状態が続くだろうか? 一生にわたり死ぬまでワクチンを打たれ続け、街へ出ろと言われたら出て、入れと言われたら家に閉じこもり、戸外でもマスクを着用し続ける、なんてことがあるわけない。この集団狂気にはもちろん終わりがある。」と語る私の顔を、とても変わった異様な話でも聞いたかのように見ていた。しかし、最近はそういう風に見ていない。なぜなら、有名人らが広告塔になっていたmRNAワクチンの製造者が訴えられているからだ。・・・

******

トルコでは「コロナ騒ぎ」が完全に収束し、既に街頭でマスクを着用している人の姿も見られなくなっているようだが、ワクチンの弊害も取り沙汰され始めているらしい。

アルトゥノク氏によれば、以前、ワクチンを推奨していた著名人らは、今、「死んだふり」をしているという。

かなりの人たちが戸外でも未だマスクを着用し、ワクチン接種も続けられている日本の現況をアルトゥノク氏が見たら何と言うだろうか? 

ワクチン推奨者たちも「死んだふり」どころか、元気いっぱいに「ワクチン打とう!」と叫び続けているのである。

アルトゥノク氏は、何か言う前に狂人扱いされてしまうかもしれない。

アルトゥノク氏のコラム記事は、以下のように締めくくられていた。

******

・・・一斉に広まってメディアの唯一の声となり、かつてなかったほどの認定を受け、それを問い質すことさえ犯罪扱いされる何かがあれば、その99%はプロパガンダである。1%のために、いつ死ぬのかは神のみぞ知る人生の99%を台無しにして、怯えながら生きることに価値はない。

******

プロパガンダと言えば、ウクライナ戦争に関する日本のメディアの報道にも同様の雰囲気が感じられた。

例えば、鈴木宗男氏はロシアを擁護する言説を明らかにして、まるで犯罪者であるかのように糾弾されている。

もちろん、ロシアの報道もプロパガンダになっているのだろうけれど、トルコのメディアでは双方の主張が伝えられており、ロシアを擁護したからといって非難されることもない。アルトゥノク氏も中立の立場でウクライナ戦争を論じて来た。

もっとも最近は、ウクライナが苦戦している状況を日本のメディアも伝え始めたようである。どうやら、「ウクライナの大反撃」とプロパガンダされていたほどには巧く行っていないらしい。

merhaba-ajansi.hatenablog.com