在ストックホルム・トルコ大使館の前でコーランが燃やされたデモは、スウェーデン政府の許可を得ていたという。
もちろん、これにトルコは「イスラムに対する冒涜である」と猛反発しているが、1月23日付けサバー紙のコラムで、ハサン・バスリ・ヤルチュン氏は、スウェーデンの目的は「反イスラム」などではない別の所にあるかもしれないと論じていた。
スウェーデンは、昨年、NATOへの加盟を申請したものの、これにはトルコの支持が必要となる。ところが、スウェーデンはトルコの要求に応じるどころか、反発を受けるようなことばかり繰り返して来た。
そのため、ヤルチュン氏は、スウェーデンが本当にNATO加盟を望んでいるのかどうか疑問を呈している。
ヤルチュン氏によれば、加盟申請当時も現在も、スウェーデンがNATOに加盟しなければならない理由は何処にもない。スウェーデンのNATO加盟を望んだのは米国であるという。
この米国の要望を、スウェーデンは拒絶することなく、別の方法によって解決しようとしているのではないかとヤルチュン氏は推測しているのである。
ヤルチュン氏に限らず、「スウェーデンはNATO加盟によって米国の衛星国になることを望んでいない」等々、同様の見解を示す識者がトルコには少なくないようだ。
しかし、その可能性は今のところ無いかもしれないけれど、トルコがNATOを離脱してしまった場合はどうなるのだろう?
ドウ・ペリンチェク氏が率いる祖国党は、最近、トルコのNATO離脱を、以前よりも、さらに強く主張し始めている。
一方、ウクライナ戦争に関するトルコの報道だが、プーチン大統領の元アドバイザーから得られた情報として、昨年のウクライナ侵攻が始まった2月14日より早い段階で、ロシア軍は3方向からウクライナへ大攻勢を仕掛けるのではないかと伝えられたりしている。(以下のYouTube動画)
目標は東部ではなく西部ウクライナであり、これによって西欧からの軍事支援を断つのが狙いであるという。「大スターリングラード作戦」などと命名されているそうだが、本当だろうか?