メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

少しパンらしいプンパーニッケルと「ベルギーの修道院ビール」

一昨日の日曜日、三宮へ出たので、フロインドリーブに寄って、プンパーニッケルを買って来た。

フロインドリーブは、大正時代にドイツの人が創業したドイツパンの草分け的な存在であるという。教会堂を改装した古めかしい建物で、高い天井の広々とした喫茶室もある。

2年ほど前、一度、この喫茶室に入ったことがあるけれど、天井の高さと共に値段の高さにも驚かされた。おそらく、ドイツ風のパンや菓子も購入しようと思って出かけたはずだが、結局、何も買わずに帰って来た。そのハイソサエティーな雰囲気が私には合わなかったかもしれない。

神戸のドイツ菓子店であれば、ユーハイムの方が庶民的で落ち着くような気もする。

一昨日はクリスマスの前日とあって、フロインドリーブにもケーキを買い求める人たちがたくさん訪れていた。

シュトーレンはキャンセル分とやらが未だ残っていたけれど、6800円という値段に溜息が出てしまった。

自家製というプンパーニッケルも770円と結構な値段だったが、まずその外見からしてプンパーニッケルとは少し違うような気がした。一応、パンらしくなっているのである。

ドイツ直輸入のプンパーニッケルは、およそ「パン」とは言い難い形状をしていて、風味も食感も全くパンらしくない。初めて食べた時はかなり驚いたのではないかと思う。

フロインドリーブのプンパーニッケルは、日本の人たちの口にも合うように工夫したのだろう。実際、「パン」だと思って食べたら、こちらの方が遥かに美味しく感じられるに違いない。

一昨日は、成城石井で「ベルギーの修道院ビール」も購入してきて、ドイツだかベルギー風の夕食を楽しんだ。

修道院ビールは、先月、成城石井で発見して飲んだけれど、ひょっとすると、あれが40年ぶりだったかもしれない。

40年前は、松本の近くの温泉旅館で働いていて、休日、市内にあった「ササイ酒スーパー」という店で、色んな酒を買って飲んだ。

この店は笹井酒造という松本の有名な醸造元が経営していたようだが、もう随分前に閉店したらしい。とにかく、世界中の様々な酒が集められていて、あれほどの品揃えがある店は、当時、東京にもなかったのではないかと思う。

私は、あの店で「ベルギーの修道院ビール」を見つけて初めて飲んだのである。