一昨日、モスクを後にしてから、ぶらぶらと阪神難波線の福駅まで歩いた。この辺りには、パキスタンばかりでなく様々な国から来た人たちが暮らしているのだろう。ベトナムや中国の物産を扱う店や飲食店が所々にあった。
福駅の前では、独特な香辛料の良い匂いに誘われて、吸い込まれるように中国食品の販売店に立ち入ってしまった。
店では40歳ぐらいの女性が大きなボウルに入れた挽肉を捏ねている最中で、どうやら良い匂いはそこから漂っていたようだ。
訊くと、「豚マン作っているんですよ~♪」と陽気な明るい声が返ってきた。黒龍江省の出身であるという。
もともと良い匂いに吸い込まれただけで、何か買うつもりもなかったけれど、少し話して、とても楽しい気分になったので、カップ麺と高粱酒の小さな瓶を買うことにした。
カップ麺の図柄は見るからに辛そうで、「辛いよ~大丈夫かなあ?」と心配してもらったが、今、食べてみたら確かに辛かった。それも唐辛子の辛さじゃなくて花椒の強烈な辛さである。しかし、非常に美味かった。4つぐらいまとめて買ってくれば良かった。
この店は夕方になると簡単な食事も出来るらしい。良い匂いを漂わせていた豚マンも食べてみたいし、近いうちにまた来ようかと思う。西淀川はなかなか楽しい街だ。