メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

第一次世界大戦の捕虜が残した彫刻作品

元旦の初詣に訪れた本徳寺の境内には、第一次世界大戦中、この本徳寺に収容されていたドイツ帝国の捕虜が制作した彫刻の作品が残されている。

彼らは青島の戦闘で日本軍の捕虜となったらしい。

以下の駄文で、青島で捕虜となったハプスブルク帝国の軍人らが収容されていた景福寺についてお伝えしたけれど、日本軍が青島で交戦した同盟国側の主力は、おそらくドイツ帝国の軍ではなかったかと思う。

ユーハイムの創業者であるカール・ユーハイムも青島で捕虜になったドイツ帝国の国民だった。

1998年頃だったか、大阪のある図書館で講演したロシア人女性が、たどたどしい日本語で、「ロシアと日本の交流は、日露戦争を機会に発展しました」と語り出すと、女性の日本語に間違いがあるのではないかと場内がざわついた。これに対して、女性は「皆さん、戦争も立派な国際交流ですよ」と切り返していたが、日本とドイツの交流も、まさしくこの青島の戦争で発展の機会を得たのではないだろうか?

以下に貼付した写真が、そのドイツ帝国の捕虜が残した彫刻作品。郷里の城を模してあるそうだ。