メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

「チャルクシュ(Çalıkuşu)」を歩きたい!

上記の駄文を書くにあたって、本山第二小学校の校舎が当時のものであるのか調べるために、ネットで検索していたら、「谷崎潤一郎の『細雪』を歩く」というもの凄いサイトを発見した。

「芦屋編」に始まり、「西宮編」「阪神大水害編」「京都編」「大阪編」「東京銀座編」「東京・その他編」「神戸編」という8編が、この「谷崎潤一郎の『細雪』を歩く」に掲載されている。

阪神大水害編」では、谷崎潤一郎の「回顧」にある「・・あの辺で実際に水害に遭った学校の生徒の作文をあとで沢山見せてもらったので、それが参考になっている」という記述から、その「生徒の作文」の存在まで調べ上げ、「細雪」の本文と「生徒の作文」の比較が行われている。

まったく、これほどの「『細雪』を歩く」があるのに、私の駄文にも「『細雪』を歩く」という表題を使ってしまったのは甚だ申し訳ないように感じた。

まあ、言い訳をさせてもらえるなら、「細雪」は読めば誰もが歩きたくなってしまう小説なのではないかと思う。

もちろん、読んで歩きたくなる小説は他にもたくさんあるだろう。しかしながら、如何せん読書量の少ない私には、直ぐに思い浮かぶ小説もそれほどない。

真っ先に思い浮かんだのは、「チャルクシュ(Çalıkuşu)」というトルコ語の小説である。

この「チャルクシュ(Çalıkuşu)」を歩こうとしたら、イスタンブール~ブルサ~イズミルと回らなければならない。私にこの先、そういう時間的・経済的な余裕が生じることはあるだろうか? 

その前に、「チャルクシュ(Çalıkuşu)」をもう一度読み、可能ならば日本語に訳してみたいという大きな夢を叶えてみたくなるが、それは時間的・経済的にもっと難しい。大きな夢の前に呆然と佇んでしまいそうな感じがする。

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本山第二小学校の正門