メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

東山魁夷展

昨日は、夜勤明けに神戸博物館で東山魁夷展を見てきた。

こういった美術の展覧会に足を運ぶことは殆どなかった。音楽のコンサートなどを聴きに行くこともない。

芸術を大勢の人たちと一緒に鑑賞するのは、ちょっと気が引けるように感じてしまう。

情けないことに、一人で音楽を聴きながら、おいおい泣いてしまったりすることがあるけれど、まさかコンサート会場でそれは出来ないだろう。

絵画などを観て、それほど感情が高まることはないが、やはり絵画集のような本を借りてきて一人で鑑賞したほうが落ち着いて雰囲気を味わうことが出来ると思う。

そのため、展覧会は20年ぐらい前にソウルで「オノ・ヨーコ展」を観た時以来だったかもしれない。

あの時は、何故、「オノ・ヨーコ展」に入ってみたのか良く覚えていない。ソウルで「オノ・ヨーコ展」という組み合わせは面白いと勝手に思っていたような気もする。

展示されていたのは、オノ・ヨーコ氏の前衛的な作品の数々で、はっきり言って、何の意味があってどういう味わいがあるのかさっぱり解らなかった。

何だか人を揶揄っているのではないかとしか思えないふざけた展示作品もあり、ひょっとしたら、この展覧会は、『人々が難しい顔して作品に見入っているのを隠してカメラでオノ・ヨーコ氏自身が観察して楽しむ』という趣向じゃないのかなんて勘ぐってみたりした。

もちろん、昨日の「東山魁夷展」に、そんな邪推を働かせる必要はない。難しいことなど考える間もなく『美しい』と感じられる作品ばかりだった。

東山魁夷の展覧会には、小学生の頃に連れて行ってもらった記憶がある。北欧の森林を描いた作品が印象に残っているけれど、その規模の大きさに圧倒された。あれは小さな絵画集では解らなくなってしまう。

それで昨日、わざわざ足を運んでみたのである。コロナ騒ぎで来場者も少ないのではないかと思っていたが、かなり多くの人たちが訪れていたので驚くと同時に少しほっとした。

f:id:makoton1960:20210531133647j:plain

f:id:makoton1960:20210531133713j:plain

f:id:makoton1960:20210531133730j:plain