昨日(2月7日)再録した上記の駄文に、「日本の報道番組で女性のキャスターは何故か殆ど発言しない」という疑問を書いていたが、2月5日、この報道番組のスタジオに森元首相が招かれ、問題になった発言や東京オリンピックの開催目途などについて意見を訊かれたというので驚いた。
その質疑応答のおそらく一部が、以下のサイトに掲載されているけれど、やはり女性キャスターは2回ほどしか発言していないようだ。それも前以て議題を明らかにしただけである。
トルコの報道番組で、ああいった問題が取り上げられた際、女性キャスターが殆ど発言しなかったら、大騒ぎになっているような気がする。「担当者は問題の意味が解っているのか!」と糾弾されるだろう。
これには「女性の社会的な地位」といった問題だけでなく、日本人とトルコ人の気質の違いも関わっていると思う。
日本では、女性が控え目なだけではなく、男性も余り積極的に自分の意見を述べたりしないのではないか。そういう日本に比べたら、トルコは男女ともに驚くほど自己主張が激しい。
その代わり、DVも日本より多いらしい。言い争いで終わらずに手が出てしまえば、大概の場合、男が女性を圧倒してしまうからじゃないかと思う。DVは欧米でも遥かに多いそうだ。日本は草食系、向こうは肉食系だからなのかもしれない。
2008年だったか、トルコのジャーナリスト、アルメニア人のセヴァン・ニシャンヤン氏がDVで訴えられた時は驚いた。
温厚な雰囲気の紳士で、穏やかな紀行文を書くことで知られていたからだ。夫婦で仲良く旅した様子を伝える記事などがとても味わい深かった。それが奥さんに糞まで投げつけた凄まじいDVだったというので本当に肝を潰してしまった。
多分、そこへ至るまでには、奥さんの方にも相当激しい言動があったのだろう。
トルコには、気の弱い日本の男では堪えられそうもないくらい気性の強い女性が多かった。韓国の女性も激しかった。
おそらく、日本の女性たちもそのくらい激しくなれば、何かが変わって行くかもしれないけれど、やはりDVなども多くなりそうな気がする。