メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

桜の花も散ってしまった・・・

2017年に帰国して以来、桜の季節になると必ず花見を楽しんできたけれど、今年は胸部の怪我による痛みで休日に何処かへ出かける気にもなれなかった。

今日は、ようやく痛みも大分和らいだので、散策と買い物も兼ねて神戸~三宮の辺りをぶらぶらしてきた。しかし、大倉山公園も生田神社も桜の花は殆ど散り果てていた。

この三週間というもの、夜中に痛みで目が覚めたりして安眠できていなかった所為か、頭もぼんやりして何となく疲れていた。そのため、散った桜は一層寂しげに感じられたかもしれない。

健康であれば、いくら経済的にどん底でお先真っ暗でも、適当にポジティブな思考を保っていたが、今のような状態では、様々な事象が悪い方へ向かっているのではないかと思えてしまう。

しかも、私個人の問題ばかりじゃなくて、周囲を見渡しても余り明るい様相は見えてこない。久しく言われて来た「日本の衰退」がいよいよ加速しているかのようである。

私は20代から30代にかけて、色んな所で運転手の仕事をした。その後、トルコから帰国して、久方ぶりに運転手の仕事に戻ったわけだけれど、驚いたことに給与は変わっていないどころか下がっている。もう随分前から運転手は「手っ取り早く金が稼げる仕事」ではなくなっていた。

特に、今の仕事は、40年前、21~23歳ぐらいの頃にやっていた配送の仕事と勤務時間などほぼ同じくらいだが、手取りの金額を比べたら悲しくなるほどだ。分けても健康保険料の負担が非常に大きくなっている。

私のように健康保険証を使うことが年に一度有るか無いかの者にとっては馬鹿々々しい限りで、これなら消費税をうんと上げてくれた方が良い。こちらは消費しなければ払う必要もなくなる。これに健康な若い人たちが、何故、文句を言わないのだろう?

それでも、私は胸部が痛いぐらいで休んでいられない。多少無理しても働かなければ生活が成り立たない。給与は下がったのに物価は上がっているのである。いったい日本はどうなって行くのか? 桜のように散り果ててしまうのか?

23歳の私は、もっと給与を上げようと産廃のダンプに転職したけれど、63歳の今は、もうそれほどの無理は利かなくなっている。まさしくお先真っ暗で、桜のように見事に散ってしまいたくなる気分だ。