今日（５月９日）はロシアの戦勝記念日で、モスクワの式典の模様を伝えるニュースの動画を観たけれど、驚いたことにモスクワには雪がちらついていた。
ウイキペディアで調べてみたところ、モスクワの５月の平均気温は「１３.６℃」となっている。これはそれほどでもないように感じたが、３月は「－０.７℃」というから恐ろしい。
私のように寒さに弱い人間は、とても堪えられないはずだ。おそらく、ロシアでは、そういう耐寒性のない遺伝子が淘汰されて生き残っていないのだろう。
寒さばかりではない。ロシアの歴史を振り返ってみれば、何度も異民族に侵略されて、厳しい環境の中で生き抜いて来なければならなかった。私の如き軟弱者は死に絶えてしまったのだと思う。
ロシアに限らず、大陸の国々には、多かれ少なかれ同様の厳しさがあったのかもしれない。
日本にも戦乱の時代はあったが、大陸に比べれば幾分ましだったような気がする。気候も比較的に温暖で、四季折々の風物にも恵まれた。
だから、私の遺伝子もここまで受け継がれて来たに違いない。その遺伝子の旅も私の代で終わりそうだけれど・・・。
最近、SNSで「日本人はIQの平均値が高い」なんて見出しをよく見る。中身を読んでいないので何とも言えないが、確かな根拠が示せる話ではないだろう。
日本に「IQが高くなければ生き残れない」といった過酷な歴史、劣悪な環境はなかったと思う。
ユダヤ人のIQの平均は実際に高いらしい。オスマン帝国の歴史を見ても、人頭税を免れるために、イスラムへ改宗したユダヤ人が少なくなかったそうだから、生活能力の高いユダヤ人だけが「ユダヤ人」として残ったという仮説が成り立つような気もする。
世界の他の地域では、ユダヤ人に対して、さらに過酷な差別、弾圧が繰り返されたと言われている。そのため、能力に劣るユダヤ人は、改宗するなりなんなりして、「ユダヤ人」であることを止めたのではないか？
実際に殺されてしまったユダヤ人も多かっただろう。IQの高い人たちが、差別を撥ね退け、危機を逃れて生き残ったのかもしれない。
幸いなことに、我々日本人がそれほど厳しい試練を経て来なかったのは明らかじゃないかと思う。
