メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

大晦日

年末のイスタンブールは「大雪」という予報が出ていたものの、大晦日の今日は薄曇り、昨日は冷たい雨が雪になっていることもあったが、濡れた地面に落ちて直ぐ融けてしまった。
思えば去年は今頃「大雪」で、元旦は一面銀世界になっていた。明日はおそらく、今日のような薄曇りの元旦を迎えることになりそうだ。
今年はテロが吹き荒れ、最悪の一年になってしまった。昨日、一昨日と相当な雨量があり、風も強かったため、何処かの送電施設がやられて、イスタンブールは各所で長時間の停電に見舞われたけれど、これにも「テロ」を連想して疑心暗鬼になった人たちがいたようだ。

アメリカ不在が気になるとはいえ、シリアもようやく全域における停戦への道筋がついたかのように見える。来年は、トルコや中東にとって、少なくとも平和な一年になるよう祈りたい。
来年のカレンダーは、昨日、いつものようにカドゥキョイの飴屋ジャフェル・エロルで頂いて来たが、実を言えば、糖質制限を始めて以来、ここには立ち寄っていなかった。
飴の他に美味しい菓子類も評判だけれど、なにしろ「甘味」ばかりだから、私が購入できるようなものは全く見当たらない。
昨日は、2階のカフェに上がって、お茶だけでは申し訳ないから、菓子も食べてみた。最初の一口二口はとても美味しかったが、最後の方は「甘み」が強すぎるように感じて、ちょっときつかった。
トルコの菓子類は、多分、日本に比べて相当「甘み」が強い。
25年前、初めてやって来た頃は、バクラヴァなど二つも食べれば、甘さに気持ちが悪くなってしまうほどだったが、いつのまにか、四つでも五つでもペロっと食べられるようになった。それが昔の状態に戻ったということだろうか?
ところで、ジャフェル・エロルのカレンダーには、アラビア文字のデザインが施され、西暦の下にヒジュラ暦も明記されていたりして、イスラム的な雰囲気が伝わってくる。しかし、2階のカフェには、クリスマスツリーが飾られ、サンタクロースの人形まで置かれている。如何にもトルコらしいと思った。
それでは皆様、良いお年を!

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