昨日、夜勤明けに三ノ宮の神戸サウナで温まってから、元町の「SABAR」という店で「鯖サンド」を食べて来た。
ネットで「トルコ名物サバサンドもあります」という紹介記事を読んで以来、気になっていたが、この元町店では、特に「トルコ名物」と謳っているわけでもなかった。
メニューには「さばの各国料理」というコーナーもあって、イタリアやメキシコのサバ料理も並んでいるのに、この中に「トルコ料理・鯖サンド」という記載は見られない。
鯖サンドは「サバとチーズのサンド」といった名称でメニューの端の方に記されているだけだった。だからと言って、特に腹も立たない。サバとチーズのサンドはなかなか美味しかった。
実のところ、私は長い間、「トルコ名物サバサンド」のほうに腹を立てて来た。鯖サンドは安く小腹を満たせる美味しい軽食だったから、私もイスタンブールに居た頃は良く食べていたけれど、あんな安っぽい軽食がトルコの代表的な料理に数えられたのでは堪らないと腹を立てていたのである。
料理に限らず、日本のメディアではトルコそのものがゲテモノ扱いされているように感じたこともある。それは、欧米の視点でトルコを見ている所為かもしれない。トルコでも日本は欧米の視点から見られているため、多少ゲテモノ扱いだ。ゲテモノ同士がお互いに敬意を表して友好を築くのはなかなか難しい。
昨日は元町で鯖サンドを食べてから、いつものように、そんなことをぶつくさ考えながら神戸駅まで歩いた。一昨日までの暖かさに油断して少し薄着だったので、神戸駅へ至る頃には体もすっかり冷え切っていた。
