メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

韓国

K-POP:YUKIKA유키카/Sarah Chang(장영주)

昨日、ネットで以下の記事を読んで驚いた。韓国の芸能界で活躍する若い日本人女性へのインタビュー記事である。 韓国のニュースは結構気にしているし、福岡ではK-POPファンの集まる店などにも出かけていたのに、この女性の活躍については何も知らなかった。 …

日韓カラオケ:「本当はどういう歌なのか?」

コロナ騒ぎの所為で、「職場の先輩たちとカラオケへ」などという局面もめっきり減ってしまったのではないかと思う。 還暦の私も、警備員の職場では、新入りの若造に過ぎないので、カラオケに行けば、一回り年上の先輩たちから、「こら、何か歌え!」といじら…

「韓国とトルコ~国家の正統性」

《2013年7月13日付け記事の再録》 2013年7月、ボズジャ島でキムさんと長話した。20年来の友人だけれど、かつて、あれほど様々な話を聞いたことはなかったように思う。もっと韓国語が解っていた時に聞いておけば良かった。話は、韓国の政治や歴史に至…

各国のコロナ対策:スウェーデン・トルコ・日本・韓国

コロナに対して、ロックダウンといった大掛かりな対策を取らないまま、集団免疫という状態に至ったとされるスウェーデンは、既にほぼ通常の生活にもどっているそうだ。人々はマスクなどせずに友人たちと集い、短い夏の終わりを楽しんだという。実に羨ましい…

徴用工像とハングリー精神

《2017年3月12日付け記事の再録》 湾岸戦争の頃、日本の雑誌で、ある文化人が、ホンダの創業者・本田宗一郎の無鉄砲さについて述べた記事を読んだ。今、はっきり思い出せないが、「本田氏の手は、自ら誤って打ち下ろしたハンマーの打撃で、歪に変形していた…

リーダーの条件?

安倍首相が辞任を表明して、後継者争いが取り沙汰される中、「(人脈のために)飲み食いの多い政治家は人気がある」なんて話がSNSで話題になっている。これに私は、朴正熙大統領の逸話をまた思い出してしまった。 1997~8年頃、「朝鮮日報」に連載され…

続・韓国はハイテクに強いが、ローテクはそれほどでもない?/現場主義のトルコ人社長

上記で話題にした輪転機は、全長10m以上になる巨大なもので、その価格も桁が違う。テスト運転でまともに作動しなかった時は、トルコ側が真っ青になっていた。製造を請け負ったのは、韓国で設立されて間もない小規模な企業だったので、結局、直しきれずに…

韓国はハイテクに強いが、ローテクはそれほどでもない?

韓国は半導体などハイテクの分野で目覚ましい飛躍を遂げたが、ローテクの方はそうでもなかったと言われている。 私にはそういった技術関連の問題が皆目解らないけれど、12年前に見聞した出来事は、それと少し関わりがあるような気もするので、ここに記して…

「韓国・財閥総帥の素顔」

1~2ヶ月ほど前、YouTubeで以下の動画を観た。1986年の3月にNHKで放送された「韓国・財閥総帥の素顔」というドキュメンタリー番組であり、私はリアルタイムでこの番組を観ていた。当時は、韓国への語学留学も考え始めていた頃だから、それこそ食い…

トルコ・日本・韓国・それぞれの歴史にまつわる悩み

《2016年10月10日付け記事の再録》 トルコの人たちから、「貴方は、“ブディスト”ですか、“シントイスト”ですか?」と良く訊かれる。以前は、これに「両方です」などと簡単に答えていたけれど、そのうち、『果たして、この問いは、日本語にどう訳したら良いの…

2015年8月のソウル

《2015年8月26日付け記事の再録》 ソウルでは、2年前と同じ大元旅館に宿泊するつもりでいたけれど、インチョン空港でソウル駅行きの電車に乗ってから、果たしてこの先、地下鉄の何号線に何処で乗り換えて、何処で下りるのか、何も覚えていないことに気が付…

韓国料理:「サムギョプサルは戦争なのよ!」

子供の頃、母が購読していたNHKの「今日の料理」が届けられると、私もその殆どのページに目を通していた。中学生ぐらいになると、掲載されている簡単な料理を自分で作ってみたりすることもあったが、大概はレシピを参考にするためじゃなくて、料理に興味があ…

ハングル事始め:「我々の子供たちは我々の民族学校へ」

1985年、私は上記の産廃屋で働いていた時に韓国語の勉強を始めた。 この会社へ来る前にも、韓国・朝鮮に対しては多少の興味を持っていたけれど、それは中国やシルクロードへの憧れに付随したものに過ぎなかったような気もする。 韓国・朝鮮を初めて身近…

日本の「朝鮮高校」と韓国の「大和高校?」

1983~5年、私が上記の川越にある産廃屋で働いていた当時、川越から所沢にかけての地域には、同様の産廃や廃品回収の業者が多かったけれど、経営者の殆どは在日韓国・朝鮮人か、さもなければ被差別部落系の人たちだったのではないかと思う。 しかし、社…

サウナの会話:「俺みたいな韓国人?」

先週、姫路の銭湯に付設されているサウナで汗を流しながら、周囲に座っている人たちの会話に耳を傾けていた。 最初、隣に座った40歳ぐらいの刺青男が、私の方へ向き直って、「ワイン1本2万6千円は高いね」と笑ったので、『えっ?』と思ったら、どうやら…

華僑友人の自死

2002年に米国で亡くなった華僑の友人には、1983年頃、高校同期の友人が引き合わせてくれた。当時、私たちは23歳、華僑の友人は3つほど年長だったと思う。しかし、私にとって友人付き合いと言えるようなものは、韓国への語学留学から帰国した19…

インターナショナル賛歌!

1962年のソビエト映画「私は20歳」では、制服の兵士が歩いている冒頭のシーンにインターナショナルが流れている。このシーンが奇妙に感じられたのは何故だろう? おそらく、国家権力への抵抗の歌と思っていたインターナショナルが、国家権力を象徴する…

韓国やトルコの人たちにとって国籍とは?

先月の20日で私は還暦を迎えた。上記の韓国人の友人も、トルコのイズミルから電話してきて還暦を祝ってくれた。 奥さんも電話口に出て祝ってくれたが、どういうわけかトルコ語である。私の韓国語が大分錆びついてしまったため、共通語をトルコ語へ切り替え…

正義連(挺対協)の闘争/「正義」と「正義」が争いを起こす

現在、正義連(挺対協)の問題で苦境に立たされている尹美香氏、1964年の生まれというから、私がソウルの延世大語学堂で韓国語を学んでいた頃(1987~8年)は大学生だったはずである。 当時、韓国では未だ民主化闘争の嵐が吹き荒れていた。おそらく…

大韓ビデオ

一昨日は、上本町(谷町)の駅を出ると先ず日本橋まで歩いて、それから島之内へ向かった。 22~3年前、大阪の茨木に住んでいた頃、毎週のように島之内の韓国街へ出かけて、韓国ドラマのビデオを借りて来たけれど、茨木から阪急と地下鉄堺筋線を使って行く…

韓国の総選挙

韓国の総選挙は、革新与党の圧勝だったという。そのため、韓国の北朝鮮寄りの姿勢が強化され、韓国は北朝鮮に取り込まれてしまうのではないかと危惧する声も出ている。 しかし、どうなんだろう? 良く考えて見ると、韓国が中国に接近して統一を模索し始めた…

コロナと宗教?

先週の土曜日、トルコのイズミルに住んでいる韓国人の友人から電話があった。外出禁止令で暇を持て余したためだと思うが、「トルコにはもう仕事がない。日本で仕事探してくれ!」なんて言う。私は「日本だって大変ですよ」と答えてから、冗談に「今、日本で…

韓国映画「パラサイト」

アカデミー賞で話題になった韓国映画「パラサイト」、未だ予告編しか見ていない。ネットで検索して「あらすじ」を読んだところ、面白そうだけれど、少し話が陰惨でどぎつ過ぎるように思えた。 私のように情けない人生を送ってくると、映画ぐらいは「爽やかで…

「辛格浩」と「重光武雄」

福沢諭吉は「文明論之概略」の緒言で、当時の洋学者たちが以前は悉く漢学の徒であり神仏者だった事実を指摘して、「あたかも一身にして二生を経るが如く,一人にして両身あるが如し」と述べている。明治維新を境にして日本は大きく変わり、まるで二つの人生…

日本統治時代の朝鮮

私は、1989年の9月から4ヵ月ぐらいの間、日本で韓国から来る旅行者の案内もしていた。サムスンやLGといった大企業が送り込んでくる“研修旅行者”の団体が顧客だった。 一度、5~6人の小グループを、自分でワンボックスカーを運転しながら案内して、…

中曽根元首相 ~ 全斗煥元大統領

中曽根御大の凄い所は政権が終わりあの百譚寺に事実上監禁されていた全元大統領夫妻にCDと羊羹と冬の服を送ってその後も毎年軽井沢に招待した事である。日本語はJPやTJがもっと上手いかも知れないが一番大事にされた関係は全大統領かも知れない。— Yongmin K…

愛国歌

94年頃、イスタンブールで出会ったロシア人の青年は、ソビエトが大嫌いだったと言うのに、私が「ソビエト国歌」の冒頭をちょっと口ずさんで見せたら、スクッと立ち上がって最後まで朗々と歌い、「でも、この歌だけは好きだった」と話していた。 「ソビエト…

「トルコ人は生まれない・・・」

韓国語は、もとより仕事に使える技術として身に着けるつもりで勉強し始めた。トルコ語にそういった明確な目標があったわけじゃない。当初は一年ぐらいトルコで勉強して日本へ帰り、また韓国関連の仕事へ戻ることも考えていた。 それが何故、20年以上関わる…

韓国からトルコへ

フィギアスケートのザギトワ選手は、競技活動の停止を発表しながら、「(人生は)常に何か満たされないものがあるべきだ。スタートの状態に戻りたい」と語ったそうだ。全てやり遂げてしまった達成感が、このような心境に至らせたという。 ザギトワ選手に限ら…

傀儡国家の失敗

ウイキペディアで満州国の項目にざっと目を通したところ、「満州国に国籍法はなかった」という記述が出て来た。二重国籍を認めない日本からの移民を増やすためだったそうである。 それどころか、日本統治下の朝鮮にも「日本の国籍」を明確に規定するものはな…