メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

韓国

日韓併合~満州建国

1910年の日韓併合については、韓国の識者の中から一定の評価を与える意見も出ているようだが、現在の日本の立場でこれを擁護するのは難しいだろう。国際世論からも非難されるのではないかと思う。 なにより、韓国の人たちにとって、併合は非常に屈辱的な…

反日種族主義~戦後の平和という虚構

「反日種族主義」という本が話題になっている。著者の李栄薫教授は、これを「韓国人の自己批判書」と説明したそうだ。書評を読むと、かなり画期的な内容らしいが、韓国の人たちが歴史等について自己批判的な発言を試みるのは、もちろんこれが初めてではなか…

鶴橋のコリアタウン

福岡では、ネパールやベトナムの就学生らと一緒に働きながら、いろいろ新しい見聞を得ることもできた。ところが、こちらへ越して以来、全くそういう刺激がない。この街に、外国の人たちは殆ど住んでいないようである。なんだか、寂しい感じがする。 勤務地は…

大阪の茨木

昨日、1998年の7月まで2年7カ月に亘って暮らした大阪の茨木へ出かけてみた。加古川で新快速に乗り換えれば、1時間半ぐらいしか掛からない。 20年の歳月を経て、街の様子は大きく変わっていたが、住んでいたアパートはそのまま残っていて嬉しかった…

トルコに対する偏向報道/慰安婦問題の虚偽証言報道

もしも、韓国語を学んだ欧米の人が、今の韓国のメディアから日本について知ろうとしたら、なかなか恐ろしげな日本のイメージが出来上がりそうだ。 欧米のメディア経由のトルコ情報は、これと似たようなものじゃないかと思う。 また、偏見によって初めから善…

文在寅大統領は退陣してくれるだろうか?

韓国では、文在寅大統領の退陣を要求する保守派のデモが日増しに盛り上がっているらしい。大統領の支持率もかなり落ちて来たという。 私はこのニュースにホッと胸をなでおろしている。文在寅大統領は信念の人であるかもしれないが、その信念は現実からかけ離…

様々な左派革新/トルコと韓国

現在、トルコの人々は、極端な左派革新の共産主義者や極端なイスラム主義者、あるいはクルド等のエスニック的な民族主義者でもない限り、建国の父アタテュルクに一定の敬意を表していると思う。 しかし、保守的・イスラム的な人たちがアタテュルクを「救国の…

韓国の不正と文明/ラテン気質?

最近、韓国の法相に任命された曹国氏の不正が話題になっているけれど、これで私は1997年の韓国大統領選挙にまつわる話を思い出した。 あの選挙戦の最中でも、与党候補の李会昌氏が子息の兵役を不正に回避させていたことが発覚して、大きな話題になってい…

韓国の厳しい名分論

韓国は1945年に独立した時点で既に分割された状態だった。しかし、朝鮮戦争の悲劇を経た後、60年代以降に飛躍的な発展を遂げて現在に至っている。 韓国国内に軍事基地を有する「同盟国」のアメリカは、ここでも抑圧的な態度で疎まれているものの、韓国…

韓国歌謡「만남-マンナム(出会い)」

私は韓国語を学ぶために1987年の7月から1989年の正月までソウルに滞在していた。(帰国したのは昭和64年の1月7日だった!) その頃韓国でヒットした歌のいくつかは今でも良く聴いている。韓国語の歌詞を覚えていて口ずさんだりする歌もある。 …

博多の韓国?/ネパールでもK-POP

博多駅の近くに「あぷろ」という韓国料理屋がある。ハングルで記された看板がひときわ目立っていて、一年半ぐらい前から気になって仕方がなかったけれど、なかなか訪れる機会がなかった。というのも、外から見える席に座っているのは、いつ見ても若い女性客…

時間に遅れても悠然と歩いて来るネパール人就学生

30年前、韓国企業の日本支店に勤務していた頃、来日した韓国本社の一行が宿泊しているホテルのロビーで、日本の取引先の人たちと待ち合わせると、いつも本社の一行が時間になってもロビーに下りて来ないので困った。日本の人たちは、30分ぐらい前からホ…

餃子の王将

週末のお楽しみは、先週も昨晩も博多駅近くの「餃子の王将」だった。最近は週末に出歩くことさえ少なくなったが、出歩いたとしても、せいぜい博多駅辺りまでで、ビールを飲みながら餃子を食べて帰ってくるのが唯一の息抜きになってしまった。 「餃子の王将」…

様々な日韓交流

上記の駄文で、韓国のプロ棋士がコンピューターと対局した話題を取り上げて、「・・・若い有力棋士が韓国や中国へ武者修行に出かけたりする例はないのだろうか?」などと書いてしまったが、史上最年少でプロ棋士となった仲邑菫さんは、なんと7歳にして、韓国…

「ジャパニーズ・ドリーム」

2年前の7月16日、トルコで軍事クーデターが市民らの抵抗によって阻止された事件を欧米各国や日本の報道は、まるでクーデターの成功を望んでいたかの如く冷ややかに伝えていたようである。ところが、あの日、韓国のKBSニュースは、軍事クーデターの失…

日本の地方色の豊かさ

昨日(10月1日)、地図を見ていて、寮からそれほど遠くないところに、ドラッグストアモリ、通称“ドラモリ”があるのを発見した。屋久島では、毎週、ドラモリへ買い出しに出かけていたので、何だかとても懐かしい。多々良川を越えて、“伊三郎製ぱん”と同じ…

韓半島の危機?

ようやく危機的な状況から脱したトルコを後にして、日本へ帰国したと思ったら、今度は日本の周囲へ危機が迫っているらしい。現場などで、トルコが話題になることは全くないものの、「北朝鮮のミサイル」は、毎日のように話題になっている。現場の作業が終わ…

ドン・キホーテ:お客の大半は韓国の人たち

今日、中洲の“ドン・キホーテ”に行って驚いた。店内を歩くと、当たり前に韓国語の会話が聞こえてくる。お客さんの8割方は韓国の人たちじゃなかったかと思う。レジの店員さんも韓国の人だった。何人か、買い物中の韓国の人に訊いたら、皆、「とにかく安い!…

韓国のロマンティズム

今日(6月12日)のサバー紙のコラムで、ハサン・ビュレント・カフラマン氏は、今後、カタール等を始めとする中東の問題に、トルコが大きな役割を果たせる機会は余りないだろうと論じている。中東の行く末は、米露の両大国に委ねられてしまったらしい。こ…

ハングル

先月、イスタンブールのアパートを引き払って来る際、辞書の類は全て処分してしまった。トルコ語も日本語も辞書はネットで引くようになり、紙の辞書は殆ど使っていなかったのである。しかし、ハングルだけは、紙の辞書で調べることもあった。ハングルのキー…

分断国家の研究/ソウルの中国人旅行者

1987年~88年にかけて、韓国語を学んでいたソウルの延世大学語学堂で、初級クラスの頃じゃなかったかと思うが、同じ教室に若いドイツ人の女性がいた。なんでも、分断国家の研究をしていたそうで、韓国へ来る前には、台湾と中華人民共和国でも研究に携…

財界人と先生/韓国とトルコの相違

最近の韓国では、サムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の逮捕にも驚いた。連行する際、手錠をかけて縄で縛っていたのは、見せしめの為だったに違いない。韓国の財界人は、日本に比べて、あまり社会的な尊敬を得られていないような気がする。日本にも、贈…

韓国大統領罷免!

韓国の大統領弾劾裁判、最近は、弾劾に反対する人たちのデモも勢いを増して来たようだから、弾劾は否決されるかもしれないと期待していたものの、結果は周知の通りである。5月に実施されるという新大統領の選挙では、やはりムン・ジェイン氏のような左派の…

韓国の徴用工像

湾岸戦争の頃、日本の雑誌で、ある文化人が、ホンダの創業者・本田宗一郎の無鉄砲さについて述べた記事を読んだ。今、はっきり思い出せないが、「本田氏の手は、自ら誤って打ち下ろしたハンマーの打撃で、歪に変形していた。・・・その無鉄砲さによって、戦…

対岸の火事?

北朝鮮のミサイル発射は、トルコのメディアでも大きく取り上げられている。今年に入ってから、北朝鮮の問題に限らず、「中国とアメリカが衝突するのではないか?」といった極東全体の情勢が良く話題になっていたけれど、この一件で一層「極東」に注目が集ま…

ムルレア・ムルレア(糸車よ、糸車よ)

韓国への語学留学を準備していた86年頃だったと思う。東京の池袋で、韓国映画の会が催され、産経新聞の黒田論説委員の講演と共に、「ムルレア・ムルレア(糸車よ、糸車よ)」という作品が上映された。 早めに出かけて、入口の前に置かれたパンフレットを見…

イズミルから訪ねて来た友人

いつ頃だったか、突然、イスタンブールからいなくなってしまった韓国人の友人、昨年、ようやく連絡して来た、イズミルにいると言う。それから、フェイスブックで繋がるようになったが、私には経済的な余裕もなくて、とてもイズミルまでは行けない。彼もイス…

トルコ語・日本語・韓国語

オスマン帝国の公用語は、アラビア文字によって記され、アラビア語やペルシャ語の影響を強く受けていたため、「オスマン語」と呼ばれたりしているものの、言語の系統から見た場合、トルコ語に数えられるのは明らかであるという。日本語に例えれば、やたらと…

トルコ語の表現力

何処で読んだのか忘れたけれど、ハンガリーのマジャール人は、「回転ドアに後から入って、先に出て来るような人たち」などと言われているらしい。どうやら、機敏で抜け目がないと思われているようだが、ハンガリーを訪れたこともなければ、マジャール人の知…

ロシア/韓国

西部劇で得られたイメージの所為か、私は子供の頃、インディアンが居住していたのは、アメリカの西部だけだと思い込んでいた。実際は、東海岸、今のニューヨークの辺りにも、多くの先住民が暮らしていたという。 南米では、スペイン・ポルトガル系の人々と混…