メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イズミルから訪ねて来た友人

いつ頃だったか、突然、イスタンブールからいなくなってしまった韓国人の友人、昨年、ようやく連絡して来た、イズミルにいると言う。
それから、フェイスブックで繋がるようになったが、私には経済的な余裕もなくて、とてもイズミルまでは行けない。彼もイスタンブールに来ることは殆どないようだった。
それが、日曜日に、「明日、イスタンブールに行くから、昼、タクシム辺りで会いましょう」と連絡してきた。私も月曜日は、カドゥキョイへ出る用事があり、「カドゥキョイまで来てもらえれば・・・」と返答した。風邪がしんどくて、とてもタクシムまで行く気はしなかったのである。
そしたら、月曜日、タクシムから地下鉄と海峡横断のマルマライ線を乗り継いで、カドゥキョイのアイルルックチェシメスィ駅まで来てもらう道筋を説明するのが大変だった。
彼はマルマライ線の開通を全く知らずに、「アジア側には船で渡る」という固定観念がこびりついていたのか、「地下鉄を乗り継ぐだけでアジア側へ渡れる」ということがなかなか理解できなかったようだ。
アイルルックチェシメスィ駅前のショッピングモールで落ち合ってから、「海底トンネルが出来たんですねえ」と驚いたように話していた。
マルマライが開通したのは、2013年の10月だから、既に4年近くになる。『彼がいなくなって、もうそんなになるのか、月日が経つのは早いなあ・・』と私も何だか感慨深かった。
しかし、イズミルにいても、「イスタンブールで海峡横断地下鉄が開通!」といったニュースは、当然、耳にするんじゃないかと思うけれど、彼は世間の動きにそれほど関心がないらしい。
ひょっとしたら、テロとかクーデターなんてニュースも余り解っていない可能性がある。月曜日も、そういう話題は全く出て来なかった。
まあ、職業は「宣教師」だから、多少浮世離れしていても構わないのかもしれない。

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