メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

日韓併合~満州建国

1910年の日韓併合については、韓国の識者の中から一定の評価を与える意見も出ているようだが、現在の日本の立場でこれを擁護するのは難しいだろう。国際世論からも非難されるのではないかと思う。

なにより、韓国の人たちにとって、併合は非常に屈辱的な歴史であるに違いない。また、戦後も続いた(あるいは戦後になって盛んになった?)在日韓国人への差別は、私も実際に見聞して義憤を感じた。

それで、何故、「在日」という身分が生じてしまったのか調べてみたが、今でも納得できるような結果は得られていない。GHQ施政下における外国人登録令が、その発端と思われるものの、動機やその後の過程も明確には理解できなかった。

フランスでは、アルジェリアが独立した後も国内のアルジェリア人はフランス国籍を維持したようである。何故、日本では外国人登録令なるものが出されたのか? 

私には韓国人や在日韓国人ばかりでなく、在韓華僑の友人兄弟がいるけれど、彼らも在日韓国人と同じような身分になっていた。日本語が流暢だった父親は、日本統治時代に満州から朝鮮へ渡って来たが、戦後、国籍は中華民国となり、一年毎に韓国での在留資格を更新しなければならなかった。

日本に留学していた友人(長兄)は、その資格更新を怠っていたので、韓国へ帰省するため、韓国大使館で査証を申請していた。当時、友人の祖父は満州で健在であり、友人は車椅子を満州(中国)へ送りたいと言い、私と東京で安い車椅子を捜し歩いたこともある。1989年のことだった。

友人兄弟の父親が満州から朝鮮へ渡って来た後、その国籍はどうなっていたのだろう? 満州国ではなかったかと思うが、私は2回ほど朗々と「君が代」を歌っているのを聴いた。

弟たちは未だソウルにいるから、機会があればその辺の事情を聞いてみたい。彼らの家族史は、日韓併合から満州建国へ至る日本の歴史とも密接に関わっていたような気がする。

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