メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

宗教全般

日本の正教会と韓国の正教会

2004~5年にかけて、イスタンブールで正教徒のルムである故マリアさんの家に間借りさせてもらったこともあり、私には正教会がとても身近に感じられるけれど、どうも日本では、カトリックやプロテスタントに比べて、あまりポピュラーな存在ではないらし…

脱イスラムという信仰?

クーデター事件以来、脱イスラム的な政教分離主義者の中からは、ギュレン教団に限らず、全ての教団を根絶すべきだという声が上がっている。 ごく少数派の主張に過ぎず、あまり気にする必要はないかもしれないが、ここぞとばかりに、「やはり宗教は恐ろしい」…

戦争と平和

中国の杭州で開催されたG20、もちろんトルコでは、エルドアンとオバマの会談が話題になっている。会談の中身で注目されているのは、シリア情勢、そしてフェトフッラー・ギュレン師の送還である。 まだ楽観的には考えられていないようだが、「送還も有り得…

日本教/山を呼び寄せるモハメッドの話

先月の28日の駄文に、自分は俗にいう「日本教」の信者かもしれないと書いたけれど、この「日本教」という言葉は、山本七平が以下の著作で明らかにした「四教合一論的日本教徒」のようなものだと思いながら使っていた。 それから、ウィキペディアで「日本教…

質実剛健の気風

昨年の末頃、“YouTube”により、ドイツの農村で「豚の屠殺・解体」を取材した日本のドキュメンタリー番組を観た。 遠い昔、冬の寒さが厳しいその村では、秋の間にドングリなどを食べさせて太らせた豚を屠殺・解体すると、血や内臓も余すところなくソーセージ…

無信仰者の意見に対するムスリムの反応   挙国一致でクーデターに反対「いい加減にしろ!」

(7月25日) 私はイスラム教徒じゃないし、キリスト教徒でもない。家の宗派は一応浄土真宗だけれど、「南無阿弥陀仏を唱えれば成仏できる」なんて話も、もちろん信じていない。 神道にも、伝統的な習俗として、あるいは観光的な面で多少興味を感じる程度…

人を憤激に駆り立てるもの

トルコのイスラム的な保守層の多くは、彼らの“敬虔な信仰”が、政教分離主義のエリートたちから、時代遅れの愚かな行為と見下されたことに、最も激しい憤りを感じていたのではないかと思う。パルヴェーズ・フッドボーイ氏は、「どんな宗教も、その宗教の優越…

犠牲祭

今日、9月24日は“犠牲祭”の初日だった。昨年は、10月4日が初日で、サルガーズィまで散歩に行ったけれど、今年も全く変えることなく、これを繰り返した。サルガーズィの街には、“手回し回転椅子”や“パンチングマシーン”で楽しむ人たちがいて、これも昨…

エギナの聖ネクタリオス

ソウルの聖ニコラス大聖堂で頂いてきた「エギナの聖ネクタリオス」は、まだ“序論”や“訳者あとがき”に目を通したぐらいだが、ネットで検索してみたところ、聖ネクタリオスについては、ウィキペディアにも「エギナのネクタリオス」という項目が掲載されていた…

ムスリムと西洋 ─ 9 月 11 日の後

ムスリムと西洋 ─ 9 月 11 日の後 ─パルヴェーズ・フッドボーイ (Pervez Hoodbhoy) *翻訳は学習院大学理学部の田崎晴明氏 上記は、パキスタンの物理学者パルヴェーズ・フッドボーイ氏が、2001年に著した論説だけれど、今読み返して、また改めて非常な感…

山を呼び寄せるモハメッドの話

夏目漱石の「行人」に以下のような話が出てくる。我執に苦しむ主人公の一郎(兄さん)に対し、友人のH氏(私)が宗教的な信仰を勧める場面である。 ****************** (以下引用)私がまだ学校にいた時分、モハメッドについて伝えられ…

偽りても賢を学ばんを賢といふべし

偏見はなるべくなくしたいけれど、私のように特に宗教を信じていない人間が、宗教について何か考えても、なかなか公平な見方には至らない。とはいえ、宗教を信じている人たちも、こちらをそれほど公平な視線では見ていないと思う。だから、多少偏見が残るの…

クリミア・メモリアル教会

ヨーロッパ側、ベイオウルのテュネル近くにあるクリミア・メモリアル教会。クリミア戦争を記念して、イギリスの人たちにより、1868年に創建されたという。会衆の減少により、一時期、閉鎖されていた時期もあるそうだが、現在は英国国教会により、日曜日…

アッラー(神)は形而上の概念

昨日のナスレッディン・ホジャ云々、アラビアン・ナイトを生んだ社会やオマル・ハイヤームを生んだ社会の現況を考えたら、何の意味もないかもしれない。 しかし、かの国々も、西欧からその価値観まで押し付けられたと感じてしまった為に、自分たちの宗教的な…

韓人教会のピクニック

この3年来、私にとって既に恒例の行事となった“イスタンブール韓人教会のピクニック”に出かけてきた。昨日は、日中、30度近くまで上がっていただろう。もう初夏の陽気で、夏好きの私には嬉しいピクニック日和。例年のように、焼肉やキムチまで御馳走にな…

「はい、解りました」と言わないトルコの人たち

2000本安打を達成したラミレス選手、日本の野球で成功する為には、以下の三つの言葉を理解しなければならないと語ったそうだ。「しょうがない」「はい、解りました」「頑張ります」。これって、野球界に限らず、日本の社会の何処ででも通用する言葉だと…

幸福の科学

イスタンブールの“ブック・フェア”。今年は、最終日の25日に出かけたところ、多くの来場者で立錐の余地もないような大盛況だった。人ごみの中を歩いていると、東洋人が二人、パンフレットを掲げて英語で来場者に声を掛けていたので、どちらから来られたの…

小さな連鎖

どういう本で読んだのか忘れてしまったけれど、山本七平が戦後世代の「戦前の人たちは、何故、戦争を防げなかったのか?」という問いに答えていた。「君の机に片付けなければならない仕事がたくさんあって、それを片付けないと周りの人たちが迷惑するとした…

日本人は気楽で幸せだ・続

自分で言うのはなんだけれど、私も割りと正直なほうじゃないかと思う。でも、私の場合は、本当に厳しい現実に直面することもなく、甘ったれた人生を送って来たから、勇気を出して“正義の嘘”をつく必要もなかっただけに違いない。 嘘ついてまで守らなければな…

平和に纏わる嘘

“本音と建前”と言うけれど、自分の“本音”が何であるのか完全に解っている人なんて何処にもいないと思います。だから、何処までが建前で何処から本音なのか、線を引くのも難しい。 ムスリムやクリスチャンが何処まで本音で宗教を信じているのか問うても余り意…

正札なしの商売

これから恋愛しようという女性に、「ソープランドに良く行きます」なんて言うのは、本当に困ったものですが、この友人や私ばかりじゃなくて日本にはこういう男がかなり多いように思います。 しかし、いくら正直に行こうとしたって、恋心を感じている女性に、…

不干斎ハビアン

以前にも御紹介したこの本に、不干斎ハビヤンという安土桃山時代から江戸時代にかけて生存した人物の信仰の軌跡が記されています。 不干斎ハビヤンは、禅宗の寺で育ちながら、19歳でキリシタンとなり、「妙貞問答」という書物を著して、キリスト教の伝道に…

イスラム的な発想

イスラム過激派によるテロが相次ぎ、イスラムは恐い宗教ではないかと思われてしまいそうですが、長い歴史を振りかえって見れば、戦争を繰り返してきた西欧キリスト教世界より、イスラム世界のほうが遥かに平和的であったと言えるのではないでしょうか?以前…