メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

屋久島の宗教事情

水曜日(5日)、宮之浦のクリーンセンターへ粗大ゴミを捨てに行った際、少し先にある“一湊”という漁港町に寄ってみた。屋久島では、最も北側に位置する町らしい。
高台に上がって町を眺め渡せば、港を覆うように海へ突き出した岬の三つ並んだ峰の姿が、なかなか印象的である。
昔は漁港として栄えたそうだけれど、町の中へ入ると、確かに古い港町の風情が偲ばれ、ゆっくり歩いてみたくなるような町だった。
町の中ほどには、願船寺という真宗の寺院もある。いつ頃の創建か良く解らないが、コンクリート造りの建物は、あまり長い歴史を感じさせない。
そもそも、屋久島では、明治を迎えるまでに、仏教が根付いていなかったため、島内に寺院は数えるほどしかなく、古刹と言えるような仏閣もないそうである。
その所為か、キリスト教等々、新来の各教団による宣教活動が盛んであり、多種多様な宗派が存在しているらしい。
また、鹿児島市内でも、寺院の数は極端に少ないが、それは、明治初期に“廃仏毀釈”を徹底して行ったからであると言う。ひょっとすると、屋久島には、こちらの影響も及んでいたかもしれない。

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