メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

私事・体験談・回想等々

日本とトルコの廃品回収屋さん

我が街の廃品回収屋さんは、信仰に篤い実直な人柄で、誰からも親しまれている。それで、皆がここに集まるのだろう。私も、留め金の折れた腹筋台を只で直してもらったりして、世話になりっぱなしだ。トルコでは、家畜の屠殺等に携わる人たちが差別されること…

携帯電話の最期

昨日、長い間使ってきた携帯電話が、ついに御臨終を迎えてしまった。2004年の10月か11月頃に買ったはずだから、9年以上使っていたことになる。あと8ヵ月持ち堪えれば、10周年を祝えるところだった。シーメンスの中国製で、2008年の11月に…

女性は悪魔か偽善者か?

“漱石の罠”なんてつまらない話を書いて、漱石が主張した“無意識の偽善”を批判したけれど、あれが“則天去私”を求め、この世の平和を願った夏目漱石の思想なのかもしれない。 例えば、“アッサラーム”と唱え、やはりこの世の平和を願ってイスラム教を起こしたム…

「助六の苦いビーフシチュー」

うちでは、母が、1970年頃から2000年まで、神田駅の近くで雀荘を経営していた。もともと父がやっていたのを、私が小学校4年生の頃、母が引き継いだのである。この雀荘の2軒先に、“助六”という洋食屋があった。この店は、いつ頃までやっていただろ…

汚いトイレと綺麗なトイレ

Old Delhi, India [デリー/インド] “YouTube”の映像、あまりにも鮮明で、なんだかデリーの街に漂う匂いまで伝わって来そうだ。この街で、地元の人たちと一緒に飲み食いしたら、やっぱりお腹をこわしてしまうような気がする。インドの貧しい人たちの現実は…

高校の寮の飯

三度の飯が食べられるだけでも有り難いのに、不味いなんて言ったら罰が当たるかもしれないが、高校の寮の食事は本当に美味しくなかった。全寮制だったから、全校生徒600人ぐらいが、大きな食堂で朝・昼・夕を食べていた。毎日、大量の食事を用意するのは…

イワナミ先生&ツバキ先生

先日、“エキストラでもコンセルバトゥワール”という話で、“感涙にむせぶエロ中年男”を想像してみたけれど、当初、「感涙にむせんだ」とすべきところを、「感涙にむせった」などと書いてしまった。 “むせる”じゃなくて、“むせぶ”であることは解っていたが、な…

スウェーデン移民トルコ人女学生との思い出

スウェーデンの移民暴動事件が報道されていた。スウェーデンを始めとするスカンジナビア三国は、是非訪れてみたい地域なので、とても残念に思っている。私は凄く寒がりなのに、行ってみたい国々は、どういうわけか寒そうな北国ばかりだ。中国も先ずは北京で…

韓国の女性は可愛くても恐ろしい

1987年の初秋、韓国のソウルに語学留学して未だ3ヵ月目ぐらいの頃だと思う。週末にインチョンに出かけて晩飯もそこですませ、ソウルへ戻る地下鉄の駅へ向かおうとした時である。繁華街の一角に人だかりが出来ていたので覗いたら、7~8人の男たちが入…

高島忠夫さんのラジオ番組~ 戦前の神田駅

私は20歳ぐらいの時に、40を過ぎた中年が若い頃の思い出をつい昨日の出来事のように話しているのを見て、『よくそんな下らないことまで覚えているもんだなあ』とか『このおっさんに20歳の時代なんてあったのかなあ』なんて不思議に思っていたけれど、…

赤坂の韓国人

99年、イズミル在住の韓国人チェさんと日本へ行った時のことです。当時、在トルコ5年で42歳だったチェさんは、中古の日本製現像機を韓国から取り寄せてトルコの業者へ販売した経験もあり、東京近辺で中古現像機の市場を見たいと希望していました。 まず…

ヤクザ稼業と夜逃げ

二十歳の頃に北区内の小さな運送会社で働いたことがあります。 その運送会社は大企業〇〇〇印刷の専属で、私の仕事は〇〇〇印刷の各工場間を走るライトバン便の運転手でした。主に本社工場と〇〇の工場を往復して、版下などを運ぶと共に、社員の方々の交通機…

ゴキブリにしては大きい?

あの五軒町近くの安アパート、正確に言えば、五軒町から神田川を渡った向こう側ですが、路地裏の古い木造二階建てで、私の部屋は一階の玄関を入った直ぐのところにあったけれど、なにしろ泥棒さんも遠慮したくなるような雰囲気を漂わせていた為、外出中も就…

中国酒の思い出話

イスタンブールの大きなスーパーに行けば、ラクやワインに限らず、色々なウイスキーやブランデーの銘柄、ラム酒、テキーラ等々、大概の酒は手に入ると思います。 入手が難しいのは、残念ながら清酒や紹興酒といった東洋の酒でしょうか。私は紹興酒も大好きだ…

ドウバヤズィット/イサクパシャ宮殿

「何だもう下りて来たのか、もっとゆっくりしてくれば良いのに」。2時間ほど前に、イサクパシャ宮殿の遺跡まで送ってくれたタクシーの運転手が親しげに声をかけてきた。 1994年の6月、私は、トルコも東の果て、イラン国境に近いドウバヤズィットの町を…

高校時代の部活

高校の部活で柔道やっていた時の思い出を書いたけれど、顧問の先生の方針もあって、厳しい“しごき”はなかったから、私のような軟弱者でも何とか続けることが出来ました。 高校は全寮制で、少々体育会系的な傾向があり、部活に励まない者は白眼視されるような…

ほほにかかる涙

94年に3年暮らしたトルコから戻って来て川崎の産廃屋で働き始めた頃、川崎駅前のCD店で“ゴールド・コレクション”という60年代の洋楽を集めたCDを買って来て良く聴いていました。 ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」とかプラターズの「オンリー…

韓国人の親戚

昨日、「少なくとも明治以降、親族に韓国人がいたという話は聞いていません」と記しましたが、親族に韓国人の女性と結婚した男性はいます。父の叔母の次男で、まあ“親戚のおじさん”です。 父の家は戦前、浅草で料理屋をやっていたそうで、父の叔母はそこの板…

韓国人の血

89年、韓国の会社の東京支社で働いていた時、来日した本社の連中と取引先を回ってから、上野駅近くのホテルに案内したところ、「まあ貴方も一杯やっていきなさい」と誘われたので、一つの部屋に5~6人の一行全員が集まって始めた酒盛りに私も座らせても…

産廃屋の思い出

この4月から6月にかけて内輪のネット・サークルに、昔、産廃屋でダンプの運転手をやっていた時の思い出話を綴っていたら、結構興味深いものに思われたようなので、少し手直ししたうえ、ここにも掲載することにしました。尚、登場する人たちの名前は私を除…

辞書を引け!

先日、6月22日の“便り”に、“乱痴気騒ぎ”と書かなければならないところ、『“らんちき”?“らんきち”?』と迷ったあげく、“乱キチ”とする大間抜けをやらかしてしまいました。 最初に“らんちき”と打って変換したら“羅んち器”と出てしまい、『あれっ、違ったか…

結婚の為の三高条件?

いつも朝は7時半に起きるつもりでいるのに、最近は7時前に目が覚めてしまうことが多く、『また血圧が高くなっているんじゃないか』と心配です。寝るのは1時ぐらいだから、そんなに睡眠が足りていないわけでもないけれど、昔は朝目覚ましを掛けなければ、…

居眠り運転

昔、長距離トラックで東名高速を往来していた頃、どうにも眠くて危険を感じた場合には、良く豊橋のバリアを越えたところの駐車スペースで一休みしたものです。その際、後ろの寝台を使うとと朝まで寝てしまうし、運転席のシートを倒しただけでも、かなり長い…

若者よ恐れるな(東京ジャーミーの出来事)

久しぶりにモーツァルトの魔笛を聴きました。と言っても、“夜の女王”のアリアを2曲とフィナーレを聴いただけです。 そもそも今までに購入した魔笛のレコード・CDは全てハイライト盤で、全曲を聴いたことは一度もありません。 高校の時に初めて聴いて、以…

高校時代の思い出

先日、高校時代の思い出を一つ書いたけれど、果たして自分はあの三年間でいったい何を学ぼうとしていたのか、とんと思い出すことができません。まずどんな本を読んでいたのかさっぱり思い出せない、というより本は殆ど読んでいませんでした。授業で何を学ん…

中国人のホスピタリティー

1990年、東京の大学書林でトルコ語の学習を始めた頃のことです。私は築地の魚河岸でトラックによる配送のアルバイトをしていました。早朝、2tトラックで魚河岸に乗りつけ、場内の卸商から荷車によって運ばれてくる鮮魚等をトラックへ積み込み、多摩地…

またもや結石

5月12日の「続々腎臓結石」以来、久々に更新するというのに、話題はまたもや「結石」。どうも尾篭な話ばかりですみません。もう一ヶ月以上前のことですが、「ここ数日、下腹部にちょっと痛みを感じるなあ」と思っていたら、ある日突然、トマトジュースの…

腎臓結石の続き

結石のレーザー治療を行なうという医院を訪ねて見ると、「順番を待っている患者さんが沢山いるので直ぐには治療できない」と言われ、また別のレーザー治療専門の医院を紹介されたのですが、他の医院を紹介しておきながら、 「そこの治療費がどのくらいか解ら…

腎臓結石

最初に病院で結石と診断されたのは、91年、初めてトルコへやって来て未だ一ヶ月経つか経たないかという頃。 逗留していたイズミルの宿で、金曜日の夜中に激痛で目を覚ましたものの、土日と病院は休んでいるから、「この痛みはいったい何だろう?」と脅えな…

毎晩ビールを1リットル

この前、生活費を切り詰めるために酒は飲まないと言っておきながら、先週は、毎晩ビールを1リットルずつ飲んでいました。それというのも、どうやら、腎臓に結石が生じたようなので、ビールの利尿効果を期待したわけです。 あれは、結石が腎臓から尿管へ下り…