結石のレーザー治療を行なうという医院を訪ねて見ると、「順番を待っている患者さんが沢山いるので直ぐには治療できない」と言われ、また別のレーザー治療専門の医院を紹介されたのですが、他の医院を紹介しておきながら、
「そこの治療費がどのくらいか解らないけれど、1000ドル以上要求するようであれば、また相談に来て下さい。その時は何とかしましょう」と意味深長なことを言います。
帰り際に良く見たら、待合室には次のような注意書きが掲げられていました。「当医院は、申し込み順に治療を行い、この順番を変えることはありません」。
紹介された所へ行くと、直ぐに診察を受け、「尿管が詰まっていて危険な状態だから直ぐに治療しましょう」と言われたので、治療費を尋ねたら、「1100ドル」という答え。
その頃は、限度内であれば治療費が全額下りる保険に加入していたから、それほど考えることもなく承諾し、名前やら国籍やら色々なものを書かされてサインしたところ、治療費は「前払い」なんだそうです。
「そんな大金は市内の特定の銀行まで行かなければ用意できない」と言っても、涼しい顔して「待っていますよ」。しょうがないから、「危険な状態」をおして、お金を調達しに行き、やっと治療を受けることができました。
結局、こういったレーザー治療の相場がどのくらいであったのかは解らなかったけれど、その後、医院のオーナーが別荘で開かれたバーベキューパーティーへわざわざ招待してくれたところを見ると、1100ドルはちょっと相場より高かったのではないでしょうか。
しかし、結石の痛みには厳しいものがあるから、他の患者さんたちも「順番を変えよう」と、どんどん相場を崩していたかもしれません。