メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ロシア

エミノニュ~カラキョイ

今日は、気温が急に15℃ぐらいまで上がって、妙に生暖かった。朝、外へ出たら、吹いて来る風が、何だか人工的に温められた暖房機の送風のように感じられた。バスと海峡横断地下鉄マルマライを乗り継いでシルケジ駅に着き、エミノニュの船着き場前に出ると、…

ソーセージに黒ビール/ドイツのリート

“イエニ・イデアル”のソーセージとベーコン。ソーセージは焼いて黒ビールのつまみに、ベーコンはベーコンエッグにした。どちらも涙が出るほど美味しかったけれど、結構な値段だから、そうそう食べられるものじゃない。日本では、なんの有難味も感じることな…

トルコの西方回帰

2009年の1月、エルドアン首相がダボス会議で、イスラエルのペレス首相と激しくやり合い、席を蹴って退場した「ワン・ミニッツ事件」以来、「トルコは欧米から離れ、東方へ回帰しているのではないか?」という説が、トルコでも盛んに唱えられるようにな…

薪ストーブでも焚けば良い

一昨日のロシア軍機撃墜は、もちろんトルコで最も重大なニュースとなっている。ニュース専門の放送局は、朝から晩までこれで持ち切りだ。 一昨日、トルコの新しい内閣が発表されたけれど、撃墜ニュースの前には、なんだか新内閣も霞んでしまった。 撃墜ニュ…

モスクワのモスク

モスクワに1万人収容できるモスクが完成して、プーチン大統領と共にエルドアン大統領も式典に参席したことが話題になっている。グーグルアースで探してみたところ、未だ建設中のそれらしいモスクだけでなく、他のモスクワ市内にあるモスクも確認することが…

ヒマワリ

ヒマワリと言えば、ソフィア・ローレン主演の映画「ひまわり」に出て来た“ロシアのヒマワリ畑”が頭に浮かぶけれど、実際、ヒマワリの生産量はロシアが世界で最も多いらしい。ウィキペディアを見ると、ロシアでヒマワリ生産の増えた理由が、以下のように説明…

トロツキーが潜伏していた邸宅

故マリアさんの夏季別宅があったビュユック島では、随分あちこち歩き回ったけれど、レフ・トロツキーが一時期この島に住んでいたという話は知らなかった。トロツキーは、1929年にソビエトから追放されると、アタテュルクの招待を受けてトルコへ亡命し、…

トルコのハタイ県

ロシアが、クリミアの編入を強行した為、欧米各国はこれに猛反発している。トルコも、編入は認められないと発表した。これについて、今日のサバー紙で、エムレ・アキョズ氏が興味深い記事を書いていた。トルコのハタイ県も同じような手続きで、トルコへ編入…

ソビエト映画-「私は20歳」

“私は20歳”という1962年に制作されたソビエトの映画があって、私はこれを90年、つまりトルコへ渡る前に、神保町の岩波ホールで観たように記憶していましたが、今、調べて見たら、この作品が岩波ホールで上映されたのは、1995年のことでした。 そ…

正教会とソビエト

ロシア人のナターリアさんがソビエトに郷愁を懐くのは、それほど不思議じゃないかもしれませんが、そういえば、2004年にあのロシア教会で出会ったウクライナ人の中年女性も、やはり同じような郷愁を懐いていたようでした。私は彼女が「是非、聴いて下さ…

ロシア教会(2)「2度目の訪問、偶然の出会い」

2週間後、またロシア教会を訪ねて見たのだが、この時は、屋上へ上がってみると、未だ礼拝堂でミサが続いていた。ミサはもちろんロシア語で行なわれるわけで、途中で賛美歌がこれまたロシア語で歌われる。小さな礼拝堂の中は一杯で、信者でもない者が無理に…

ロシア教会(1)「雑居ビルの屋上にある教会」

ここ最近、週末にイスタンブールで度々訪れているのが、カラキョイのロシア正教の教会である。今年(2001年)の正月、『アトラス』というトルコの月刊誌で紹介されていたのを読んで以来、気になっていたけれど、5月になってやっと訪れることができた。 …

元祖「ナターシャ」

トルコではロシアから春を売りに来る女性たちを「ナターシャ」と呼ぶことがある。ここでは、トルコの新聞ラディカル紙から、ゼキ・ジョシュクンという人の記事(2000年6月24日付け)を拙訳で御紹介する。****ナターシャは20世紀の初頭に生まれ…