メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコのハタイ県

ロシアが、クリミアの編入を強行した為、欧米各国はこれに猛反発している。トルコも、編入は認められないと発表した。
これについて、今日のサバー紙で、エムレ・アキョズ氏が興味深い記事を書いていた。トルコのハタイ県も同じような手続きで、トルコへ編入されたのではなかったかというのである。
ウイキペディアの記述によれば、1937年当時、フランス委任統治領シリアに組み込まれていたハタイは、この年、自治権を獲得すると、38年に独立を達成、そして39年、国民投票によってトルコへの編入を決めている。
これを見ると、確かに経過は、今回のクリミアとそれほど変わらなかったようだ。しかし、70余年経た現在、ハタイ県の人々は、アラブ系の住民も含めて、「トルコに編入されていて良かった」と胸を撫で下ろしているのではないだろうか。