メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

韓国式の中華料理?

昨日は久しぶりに大阪まで出て、高校同期の友人と島之内の中華料理屋「来来」で飲んで食べた。

島之内のガチ中華は、それぞれ四川や上海などの地域色を打ち出していたりするけれど、「来来」の地域色を問われたら、「韓国」と答えなければならなくなってしまいそうである。

なぜなら、店の御主人は韓国華僑であり、作る料理もガチ中華的なものから韓国の町中華的なものまであるからだ。

例えば、「チャジャンミョン(짜장면)」や「チャンポン(짬뽕)」といった麺料理はもちろん、酢豚も「タンスユク(탕수육)」という韓国式の中華になっている。

「チャジャンミョン(짜장면)」は、韓国の人たちにとって、日本のラーメンと同じような料理じゃないだろうか。海外へ出ると、故郷の味として非常に懐かしく感じられるという。

私にとっても、懐かしい「韓国の味」の一つになっているかもしれない。トルコでも、韓国料理店には必ずこのメニューがあったから、たまに韓国を懐かしんで食べたりしていた。

日本の華僑には台湾から渡って来た人たちが多いようだが、韓国の華僑は、その多くが山東省から満州などを経て韓国へ来たらしい。そのため、料理も山東省の料理が基本であり、山東省の炸醬麵が「チャジャンミョン(짜장면)」になったと言われている。

「来来」の料理は、韓国式の「タンスユク(탕수육)」が山東省に由来しているような気もするけれど、麻婆豆腐もあるし様々な地域の料理が揃っているのではないかと思う。

とにかく何を食べても美味しい。昨日は「チャジャンミョン(짜장면)」も食べて、とても満足した。