メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

コロナワクチン接種奨励プラン!

今日、河野太郎ワクチン担当相は、接種へのインセンティブを高めるため、非公開で進められて来た企画の成果を明らかにした。

これは、接種を済ませた未婚の男女から応募者を募り、抽選の結果当選した男女が結婚に同意すれば、イスタンブールへ夢の新婚旅行をプレゼントするという企画で、接種へのインセンティブを高めると共に少婚化へ歯止めをかけるという一石二鳥の効果が期待されている。

非公開の第一回目は、優先的に接種を済ませている医療従事者を対象として個別面談によって進められ、男性300名、女性100名の応募者を得た。

当初、女性の応募者が現れるかどうか疑問視されていたが、男性応募者の多くは「高齢の独身医師」であるという噂の広まる中で女性の応募者が増えたため、「高齢の医師に何を期待しているのか?」と邪推する向きもあった。

しかし、抽選の結果当選したのは、応募者中、唯一医師ではなく、医療施設の警備員を務める新実誠さん(60歳)であったにも拘わらず、女性の当選者で看護師の松田聖子さん(30歳)は結婚に同意した。

記者の問いに答えた松田聖子さんは、「抽選の結果を見て態度を変える卑怯者にはなりたくない」と気丈な所を見せながらも、「60歳と聞いていましたが、お見かけしたら余りにもお元気そうなので・・・」と流石に落胆の色を隠せない様子だった。

一方、30歳も若い伴侶を迎えることになった新実誠さんは、初婚であり、これまで浮いた話一つ無かったという。記者の問いに、「60年間生きて来て本当に良かった」と感涙にむせびながら語り出すと、「飛んでイスタンブールですよ! もう私は飛び始めているかのようです。体が宙に浮いています! 毎日、体を鍛えてきた甲斐がありました。夜の砂漠でロールです。爆発しちゃいます! いつ死んでも構いません!」と、眼を充血させて支離滅裂に話し続け、鬼気迫るものが感じられた。

新婚夫婦が旅立った後、記者会見に応じた河野担当相も、「何とか一回目が巧く行って安堵しているが、あの新実さんの喜びようが少し気になる。もの凄く興奮していらっしゃったし、なにしろお年でもあるから、旅先のイスタンブールのホテルで、まさかのことがないように祈っている。『ワクチン接種後に腹上死』なんて事態になったら大変だからね」と不安をのぞかせたものの、周囲の反応が好評だった所為か終始上機嫌で、最後は、「まあ、万一の場合、死因は『ワクワクチンチン』ということにしておいて下さい」と4月1日らしいジョークで会見を締めくくっていた。

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