メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

日本人のモラル

送迎の集合場所の一つになっている吉塚駅前のロータリーには、他社の送迎車も何台か待機していたりする。某宅配便などは、年末の繁忙期に、2~3台が連なって来て、おそらく100人以上の就学生を乗せて行ったのではないかと思う。
私たちの某急便の配送センターは、まだそれほどでもないが、某宅配便の就学生への依存度は高く、既に就学生がいなければ業務が滞ってしまうような状態らしい。
年末、吉塚駅前で100~150人を超える就学生が送迎車を待っている光景は、なかなか壮観だった。初めてあの光景を目にした人は、何処かの異国に紛れ込んでしまったと思っただろう。
「外国人が集まってゴミを散らかして行く」と行政に苦情を訴えた住民もいたそうだ。そのため、市の職員が私たち業者に聴き取り調査を行ったこともある。
もちろん、中にはゴミを散らかす就学生もいるかもしれないが、少なくとも私が送迎している就学生の多くは、結構色んなことに気を使っている。何かあって滞留許可に問題が生じたら困るからだ。自分たちの立場が余り強くないことは充分認識しているに違いない。
また、彼らの大部分は、ネパール等の自国で“労働者階級”の人ではなかったような気がする。概して学歴も悪くなく、英語がかなり話せたりする。
私は、博多から吉塚に向かう途中、車の窓からゴミをポイ捨てした人たちを見た。30~40代の男が3人、外見は間違いなく“日本人”だった。
吉塚駅の近辺では、何度も酷く酔っ払った“日本人”を目撃している。ゴミを散らかす“日本人”も存外少なくないはずである。「外国人が集まってゴミを散らかして行く」という苦情には、何か偏見めいたものを感じてしまう。(私には逆の偏見があるかもしれないけれど・・・)
昨年、8月~10月にかけて、古賀市の河川敷で草刈の作業に携わったが、草を刈った後の河川敷には大量のゴミが散乱していて、片付けるのに一苦労した。あれも「就学生が捨てて行った」と言いたいのだろうか?

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