メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

花より“休息”

福岡の桜は、木曜日から金曜日にかけて、雨が降ったり風が強かったりした所為か、もう殆ど散り果てたように見える。見頃は、やはり先週の日曜日辺りだったのではないかと思う。

しかし、最近、「休日はとにかく“休息”」と決め込んで、あまり出歩かなくってしまい、特に何処かへ満開の桜を観に行くようなこともなかった。


“トルコ便り”は、ネットでトルコの新聞記事にざっと目を通すぐらいで、なにしろ実地の見聞を得られないから、なかなかネタが見つからない。

トルコでは、女性の権利拡張などを主にした“イスラムの新しい解釈”を求める動きが見られ、これをエルドアン大統領が後押ししているといったニュースが興味深く感じられるけれど、ちょっと詳細な記事まで読んでいる余裕がない。

また、この20~30年の間、トルコの社会に最も大きな変化をもたらしたのは、産業化とこれに伴う都市化や女性の高学歴化であったと考えるならば、“イスラムの新しい解釈”云々も、そういった社会の変化に付随して起こる現象の一つに過ぎないような気もしてくる。

欧米との関係悪化の問題はどうなるだろう? ロシアとは良好な関係を築いたりして、欧米離れが加速するのではないかという説も聞かれる。

しかし、サバー紙のコラム(4月7日)で、ブルハネッティン・ドゥラン氏は、この動きは反欧米や親ロシアといったイデオロギーによるものではなく、あくまでも国益に基づいてると論じていた。

時代も状況も異なるから比較にはならないけれど、どうやら、かつての日本が連盟を脱退したり、ドイツと同盟を結んだりしたような事態には至らないらしい・・・。