メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

2020-08-04から1日間の記事一覧

産廃屋の思い出/(1)犬の災難

《2008年7月の記事を書き直して再録》 1983年、23歳になって、もう少し収入を増やそうかと思い、スポーツ紙の求人欄に出ていた「35万上確・4tダンプ」の文字に引かれ、川越にある産業廃棄物処理の会社の寮に住み込んでダンプの運転手をやるこ…

産廃屋の思い出/(2)扉に穴

《2008年7月の記事を書き直して再録》 産廃屋の思い出は、なにしろ随分前の話だから、一つ一つの出来事は鮮明に覚えているけれど、順序や時間の経過などが殆ど記憶に残っていない。 それで、これから紹介するノダさんという人が、いつ頃入って来たのか…

産廃屋の思い出/(3)土方の親方

《2008年7月の記事を書き直して再録》 今はどうなっているのか解らないけれど、私が産廃屋にいた頃は、建設現場への人夫出しは大概ヤクザ会社がやっていた。こういう会社は、現場の土方仕事を請け負っていて、要するに現場の何でも屋さんである。 当時…

産廃屋の思い出/(4)倒産業者

《2008年7月の記事を書き直して再録》 私たちが住んでいたプレハブの前はダンプの駐車場と産廃の保管地になっていて、対価を払って廃棄物を投棄する外来の業者もいた。 ある時、そんな業者の一つが定期的に廃棄物を投棄したあげく、支払を滞納したまま…

産廃屋の思い出/(5)失踪事件

《2008年7月の記事を書き直して再録》 前回、お世話になった社長の恐ろしげな話を記してしまったけれど、あの社長には厳しいだけじゃなく情の濃い一面もあった。また、朝鮮の人らしく長幼の序を重んじていたのか、自分(45歳ぐらいだった)より年上で…

産廃屋の思い出/(6)三十六計逃げるに如かず

《2008年7月の記事を書き直して再録》 当時、現場の始業時間は何処でも8時ぐらいだったけれど、都内の現場へその時間に着けようと思えば、早朝、道が混む前に出発しなければならなかった。 そのため、大概、朝5時前に出て、6時半頃には現場に着いて…

産廃屋の思い出/(7)ふざけるな?

《2008年7月の記事を書き直して再録》 前回お伝えしたスコップを手にしての積み込み作業、あれは結構しんどかった。コンクリを破砕したガラが多かったものの、残土を積まされることもあった。 大概の場合、荷台の後ろと片側だけに高さ1mぐらいのベニ…

昨日の散財/照ノ富士関の復活優勝を祝して・・・

昨日、明石の「魚棚商店街」で、日本酒の希少な銘柄が揃ったお店を覗いて、結局、2本買って来てしまった。 その内の1本は、シャンペンのような発泡性のお酒だから、開けたら直ぐに飲んでしまわなければならない。というわけで、昨晩は久しぶりに酒を2合も…