昨日、6月20日は私の誕生日だった。
かつては、1年の区切りとして正月を意識することがあっても、誕生日などは知らぬ間に過ぎていた。
ところが、「Facebook」等を使い始めたら、自動的に誕生日が通知され、友人たちから祝いの言葉が届くようになり、否が応でも意識させられてしまう。
今年で私は61歳になったらしい。気持ちは30~40歳の頃と殆ど変わらないから何だか不思議な感じがする。場合によっては、自分をまだ高校生ぐらいの子供じゃないかと思ったりしているのだ。
1991年、トルコのエーゲ大学で知り合ったパレスチナ人の留学生は、欧米から来ているクリスチャンと議論になると、向かい合っている彼らから見えるように、紙切れに9と書いてテーブルの上に置き、「この数字は何ですか」と訊く。彼らが9と答えたら、「さあ、私には6に見えますが」とやりかえしていた。
そうやって「61」を逆から見れば「19」になるだろう。そのつもりで、これからも青春の長く曲がりくねった道を歩いて行くことにしよう。