メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

花の下にて春死なむ・・・

これまで、著名人の訃報などに接してもそれほどショックを受けたことはなかったのに、今回ばかりは思わず心の中で『うわっ!』と声を上げてしまった。まだまだ活躍が期待されていたし、肺炎が治って退院したら、本当に『三途の川を渡れんかった・・』とでもギャグを飛ばしそうに思っていたのである。

訃報を知ったのは、30日の昼近くになってからだ。東加古川に用事があって出かけたけれど、歩いて行くつもりが途中で走ったりして早く着きすぎてしまい、駅前の喫茶店でコーヒー飲んで時間を潰している時だった。うちにはテレビがないし、ネットの記事も必ずニュースから見ているわけじゃない。あの朝も他の記事に目を通しながら「訃報」を見落としていたようだ。

用事を済ませると、計画通りJRと阪神線を乗り継いで都賀川まで行き、桜の花を見て歩いた。西行の「願わくは花の下にて春死なむ・・・」なんて歌を柄にもなくふと思い出したりした。「『花の下にて』で良かったんじゃないか?」と慰めにもならないことを考えながら・・・。

ちょっとこれでは深刻に成り過ぎていけない。もっと柄に合った歌にしなければと思って、一つ詠んでみた。

「願わくは女体の下にて春死なむ、そのまぐわいの絶頂のころ!」。すんません、今度は外し過ぎました。

しかし、志村さんを偲んで静かに花見するぐらいなら悪くないはずだ。酒を飲み過ぎないようにするのはもちろんだろう。飲酒は免疫力に影響を与えるそうである。私は今冬より、家で風呂上りに飲むビールをノンアルコールにしてしまった。慣れれば結構いける。とにかく「健康第一」の生活で、なんだか健康オタクみたいだ。外でも酒は殆ど飲んでいない。

手洗いやマスクに拘っても、健康に留意しなければ元も子もないと思う。適度に運動して、体に害のあるものは口にしない。タバコなんてもってのほかである。

もっとも、コロナウイルスについては、入り乱れる情報の是非も判別し難いくらいで、私は何も解っていないに等しい。とはいえ、イタリアのような状況であればともかく、日本の数字をみれば、過度な「自粛」は社会を委縮させるだけになってしまいそうだ。イタリア等との状況の違いについては、以下のブログが的を射ているような気もする。筆者の池田信夫氏が別のところで述べていたと思うけれど、イタリア等との違いを「日本国民は清潔好きだから」と言うのは正しく質の悪い「精神論」じゃないだろうか? 

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