メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

福岡マスジド・アンヌールイスラム文化センター

昨日は、スイミングを休んで、箱崎駅の近くにあるモスクを訪れてみた。まだラマダンのイードの期間中だったので、トルコの人に出会う機会があるかもしれないと思ったからだ。
しかし、礼拝の時間ではなかったため、モスクは閑散としていて、インドネシアの留学生が数人来ているだけだった。
モスクの管理者と思しきガーナ人の方に伺ったところ、ここを訪れるトルコ人ムスリムは数えるほどしかいないそうである。そもそも、福岡市内にトルコ人の在留者はいくらもいないらしい。
ガーナ人の方は、民族衣装のような服を着ていた所為か、なんとなくサウジアラビア等のムスリムのように見えてしまったが、サウジアラビアに対しては少し批判的とも思える見解を明らかにしていた。
イスラムは国の宗教ではありません」と言い、様々な異教徒の人たちと共存できる宗教だと論じながら、「ムスリムだけで成り立っている国はサウジアラビアぐらいでしょう」と指摘したのである。
トルコで、「宗教は個人の問題」という認識は、いよいよ一般的になってきたように感じていたけれど、ガーナ人の方からも「国の宗教ではない」という見解を聞いて、ちょっと新鮮に思えた。

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