メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

親米左派?

(6月18日)

トルコ軍による北イラクへの越境作戦は、日本でも報じられている。これはPKKの基地を攻撃する作戦であり、PKKのシリアにおける組織と言われるPYD~YPGをあからさまに支援している米国の反応も注目されているようだ。

PKKはもともと左派革命の組織として始まったはずなのに、いつのまにか米国の支援を受ける親米組織になってしまったらしい。これは、PKKに従属しながら、トルコで政治活動を続けているHDPも同様である。

一説では、PKKの内部で90年代以降、親米派が台頭して徐々に左派を追い落としていったのではないかと論じられている。99年に指導者のオジャランがトルコ政府に引き渡されたのも、その経過の一つだったそうである。

一方、一週間後に迫ったトルコの選挙で、反エルドアンのCHPは、なにがなんでも選挙に勝たなければならないということなのか、HDPとも協力関係を築いて、PKKを擁護するかのような発言まで躊躇わなくなっている。こちらも親米左派的な状況になっているようだ。

しかし、大統領選挙で、保守3党が支持するエルドアン氏が勝利するのはほぼ間違いないと思われるものの、万が一、CHPのインジェ候補が勝ったとして、その後の展開はどうなるだろう?

まさか、HDPとの共同路線をそのまま続けるとは想像もできないが、そうなった場合、PKKと対峙している軍部が黙っていないような気もする。まあ、インジェ候補が勝つ可能性は殆どないため、今から心配する必要はないかもしれないが・・。