メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

午前4時20分のイスティックラル通り

先週の金曜日(17日)は、イスタンブール随一の繁華街ベイオウルの安ホテルに泊まった。この辺りには、エスナフ・ホテル(商工人のホテル?)と呼ばれるホテルが、未だ結構残っている。その名の通り、仕事でイスタンブールに逗留する地方の業者を対象にしていて、余りツーリスト向きとは言えない。
それほど悪くない環境で、“ビジネス・ホテル”といった趣の“エスナフ・ホテル”もあるが、たかだか5~6時間横になる為に、そんなホテルを利用してもしょうがないので、金曜日は、中でも格安の部類の“エスナフ・ホテル”に泊まった。
朝、イエニドアンから、ヨーロッパ側のタクシムまで出て来ようと思ったら、始発のバスに乗っても、着くのは6時半ぐらいになってしまう。それより早い時間帯には、タクシーを使うよりないが、イエニドアンではタクシーも前日から予約して置かなければならない。これなら、安ホテルに泊まった方が気も楽である。
金曜日の晩10時頃に、ホテルの部屋へ入ると、近くのバーだかディスコのような所から激しいロック・ミュージックが、かなりの音量で聴こえていたけれど、風邪引いて体調も優れなかったため、あまり気になることもなく、直に寝入ってしまった。
翌朝は4時に起きて、ぶらぶらイスティックラル通りを歩いてタクシムへ向かった。ホテルの周辺には、未だ営業している飲食店もあり、早朝の4時であることが信じられないくらい街は活気に溢れていた。
酔っ払って高歌放吟する若者たち、何処かの酒場からそのまま持ち出して来たのか、ジョッキでビールを飲みながら歩く3人連れ、この朝、気温は6℃ぐらいだったと思うが、一人は半袖姿で意気揚々とジョッキを掲げていた。
あれから、2時間も経たない内に、近くのモスクからは夜明けの礼拝を告げるアザーンが鳴り響いていただろう。この街には多種多様な顔がある。そして、若いエネルギーに満ちている。