メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

格安ホテルの韓国人旅行者

日曜日(12日)の早朝、シルケジで用事があったので、土曜日の晩は、近くの安ホテルに泊まった。
この安ホテルには、ちょっとした思い出がある。2005年、ボスポラス海峡横断地下鉄の工事が始まった頃、私も一時期現場通訳を務めたことがあったけれど、当時、現場で働くトルコ人労働者ら数人がこのホテルに宿泊していた。
何度か訪れて、彼らの部屋でチャイを御馳走になりながら語り合ったりした。6人~8人の大部屋だった。ホテルには、彼ら以外にも、多くの労働者風トルコ人が泊まり込んでいて、外国人ツーリストなどが寄り付く所ではなかった。
それが今や、ツーリスト用のホテルに生まれ変わって、周囲にはお土産屋等が軒を連ねていた。ホテルのフロントも随分小奇麗になった。
しかし、中へ入ると、相変わらず共同トイレ・共同シャワーの安ホテルだった。値段はそれなりに上がっていたが、あの辺りでは最も安いホテルじゃないかと思う。
宿泊者には、韓国人ツーリストが多かった。最近、「トルコは危ない」とか言われて、日本人の旅行者はめっきり減ってしまったけれど、韓国からは個人も団体もたくさん来ている。
韓国の人たちの中には、若者に混じって、3人ほど余りツーリストには見えない中年男もいた。彼らはルーマニアにある韓国の造船会社で働いているそうだ。イースターの休暇で、イスタンブールへ観光に来たらしい。
垢抜けない朴訥とした雰囲気の男たちで、一人は東京の池袋に4年住んでいたことがあると言い、韓国語を話す日本人との出会いをとても喜んでくれた。