メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

韓国のマッチ工場

昨年の12月14日に放送された韓国のKBSニュースで、韓国最後のマッチ工場が紹介されていた。経営者であるという品の良い老婦人が、「マッチに愛着があるから、この仕事を続けられたのです」と語り、なかなか趣のある内容だった。
私はこれをインターネットのサイトから視聴して、韓国にマッチ工場が一つしか残っていないという“事実”にも驚かされた。
翌日、もう一度確認してみたくなったが、このインターネットのサイトでは、当日の放送しか視聴できない。暫くしたら、“YouTube”などにアップされるかと思って、数日後にも検索してみたが、結局見つからなかった。
それを今日になって、また思い出して検索したところ、上記のKBSのサイトが見つかったのである。
何故、これほどまでして確認したかったのかと言えば、あの翌日、“最後のマッチ工場”に関する他の情報を探していたら、まずは以下の“YouTube”の動画が出て来たけれど、この番組では、“最後のマッチ工場”と言いながら、どう見ても違う工場が紹介されている。

아름다운 사람들 - Beauty People EP284 # 001

これは年配の男性が経営する慶尚北道の工場である。前日見たKBSのニュースには、工場の所在地として“慶尚南道金海市”というテロップが出ていたような気がした。
そして今日、やっとそれが確認できた。やはりテロップは“慶尚南道金海市”となっている。あの品の良い老婦人が、男性の親族である可能性も考えていたけれど、どうやら別の工場が紹介されていたらしい。
しかし、元祖を名乗る店ならともかく、“最後の工場”が二つ以上あるというのは、なんとも奇妙である。どちらもKBSの放送だが、KBSはちゃんと取材していたのだろうか?
いずれにせよ、韓国でマッチの生産が殆どなくなってしまったのは確かなのかもしれない。
日本ではどうなっているのかと思って調べてみたら、以下のサイトが出て来た。今でもマッチの生産が盛んであるばかりでなく、その高い品質で海外にもたくさん輸出されているそうだ。日本の製造業はやはり粘り強いと思った。