メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ロシア正教のクリスマス

今日、私が教会に着いたのは9時半頃だったが、ミサは8時半に始まっていたそうである。終了したのは11時過ぎていたから、2時間半ぐらい続いていたのだろう。
この教会の礼拝堂には、椅子など置かれていないため、信徒の方たちは、皆立ったまま祈り続ける。強い信仰心の成せる業じゃないかと思う。
昨日(1月6日)のコンスタンティノポリ総主教庁の聖ゲオルギオス大聖堂では、私のように見物目的で来ている人が随分いたけれど、さすがにここまで探して来る物好きはいないらしく、礼拝堂の外の廊下に、正教徒である奥さんに付き添って来たトルコ人の夫と思われる中年男性が2人、所在なげに立っているだけだった。
他の信徒の方たちが一斉に十字架を切る場面でも、彼らはそのまま立っているだけなので、正教徒でないことは直ぐに解る。
ミサが終わってから、その内の一人とは、少し話す機会を得た。やはり奥さんがウクライナ人であると言うトルコ人だった。奥さんとは英語で会話していて、教養も生活水準も高そうな雰囲気である。なんとなく、トルコやウクライナではない他所の国で知り合って結婚したカップルのように思われた。
写真は、ミサが終わって一段落ついてから撮った。ミサが営まれている間は、礼拝堂に入りきれない人たちが廊下に溢れて祈りを捧げていたので、とても彼らの直ぐ間近でシャッターを押す気にはなれなかった。
廊下の端には、ペンと紙が用意してあり、ミサの最中にも、そこで何か熱心に書き込んでいる女性たちがいた。トルコ語の解るロシア人女性に訊くと、健康など祈願することを書き込んでいるそうだ。

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