昨年来、「インドの青鬼」というクラフトビールに嵌っている。
ホップの苦みが強くて、アルコール度数も高い。初めて口にした時は少し驚いたが、1本飲み終わった頃には、その独特な個性に魅了されてしまった。
このビールには、「青」から連想されたわけじゃないけれど、ブルーチーズが良く合うと思う。どちらも強烈な味わいである。
インディアン・ペールエールと呼ばれる種類のビールで、なんでも英国がインドを植民統治した過程で誕生したらしい。以下のウエブサイトにその経緯が詳しく説明されている。
普通のビールでは、インドまでの輸送に耐えられないため、ホップを大量に加えて保存性を高めてあるそうだ。
「インドの水が悪くて飲むと危険だった為、代わりにビールが求められた」と記されているが、過酷な植民統治を行いながら、現地の人々が飲んでいる水は口にせず、遠い本国からビールを取り寄せていたなんて、当時の英国人の驕慢さにも驚かされる。
ところで、「インドの青鬼」というネーミングは何に由来しているのだろう?
醸造元のホームページにも、その由来は明らかにされていないけれど、ひょっとしたら、「青鬼」とは他ならぬ英国人のことだったかもしれない。