メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

神現祭

1月6日は、イエス・キリストが洗礼を受けた日であり、キリスト教の各教派で、それぞれの祝祭が催されているようだ。2012年の1月6日には、ベシクタシュにあるアルメニア正教の教会で、クリスマス・ミサを見学したこともあった。アルメニア正教会はこの日にクリスマスを祝うそうである。

東方正教会ギリシャ正教)では、この日を“主の洗礼祭”として祝うという。(神現祭)
海や湖に近いギリシャ正教の教会では、水の中に投げ込まれた十字架を泳いで取りに行くという儀式が執り行われる。それで今日は、金角湾沿いのバラット地区にあるコンスタンティノポリ総主教庁の聖ゲオルギオス大聖堂に出かけて、ミサとそれに続いて行われる儀式を見学することにした。この儀式、日本語では「聖水式」と言うらしい。
9時15分と、ミサを見学するにしても、ちょっと早い時間に到着したので、近くのカフェで何か軽く食べることにした。ところが、このカフェは、文字通りのカフェで、コーヒーしか出していない。訊いたら、「食べる物は外でお求めになっても良いですよ」と言われたので、遠慮なく外の屋台で“ポアチャ(語源はイタリア語のフォカッチャらしい)”という総菜パンを買ってきて、コーヒーと一緒に食べた。
カフェは中年の女性2人が切り盛りしている。彼女たちは、私の様子を覗いながら、「十字架を取りに行く儀式を見に来たんでしょ?」と訊き、「それなら、ミサは少しだけ見学して、早めに海際の場所を確保しに行った方が良いですよ。もの凄く混雑しますから」と親切に教えてくれた。
カフェには、バルソロメオス総主教がご来店した時の写真が飾ってあったので、私も同じ席に座って、写真を撮ってもらった。

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