メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

シャフクル・スルタン・デルガフ(アレヴィー派)

今日(11月6日)は、ギョズテペの“シャフクル・スルタン・デルガフ”を訪れた。アレヴィー派の宗教施設である。
アレヴィー派もシーア派と同様、第4代正統カリフのアリーを崇拝の対象としているため、所々にアリーの肖像画を掲げている。
しかし、モスクで礼拝(ナマズ)をせずに、“ジェムエヴィ”でセマーという儀式を執り行うところは、シーア派とも大きく異なっている。
10年ぐらい前から、イスタンブールでも“ジェムエヴィ”が増えてきたけれど、“シャフクル・スルタン・デルガフ”の創設は、ビザンチン時代に遡ると言われ、ひときわ歴史と由緒を感じさせる雰囲気が漂っている。
敷地も広く、“ジェムエヴィ”や教育施設、食堂がそれぞれ別の棟でゆったりと建てられている。犠牲祭に生贄を屠るための施設も併設されていて、私はここで生贄の屠殺に立ち会ったこともある、2008年の12月だった。
“ジェムエヴィ”は、ドームを思わせる屋根が印象的な趣のある建物だが、2007年にセマーの儀式を見学した時は、未だ建設中、あるいは改修中だったのではないかと思う。

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