メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

アシュレ

アレヴィー派の人々は、ラマダン月ではなく、ムハレム月に12日間の断食を行なう。
2008年の1月に、“シャフクル・スルタン・デルガフ”を訪れた時は、ちょうどこの断食期間中だったが、敷地内で飲食しているアレヴィー派の人もいたので、その自由な雰囲気に驚いた。
今年は、昨日が断食の最終日で、今日(11月6日)の昼には、アシュレという“アーシューラー”にちなんだ蜜豆のような菓子が振舞われると聞いたので、昼の時間に合わせて出かけてみたのである。
11時半に着いたら、食堂の前には、もう大分長い行列が出来ていた。30分ぐらい待っていると、アシュレの盛り付けが始まったのか、列が少しずつ前へ進み始めたけれど、そうしたら、前の方に並んでいる人たちが、「貴方は外国から来たお客さんだから、どうぞ前に入ってください」と言い出した。
そもそも信者の方たちに振舞われるアシュレを、アレヴィー派どころかイスラム教徒でさえない私が頂けるだけでも有り難いのに、そこまで図々しくはなれないから、さすがに固辞して順番が来るのを待った。
食堂に入ってから解ったが、アシュレだけでなく、肉入りのピラフにアイランも振舞われている。
有り難く頂いて席についたら、前に座っているおばさんが、自分の家で焼いてきたというチョレック(トルコの伝統的なパン)を分けてくれた。思いがけず豊かな昼食になって感謝感激だった

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