メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

フェトフッラー・ギュレン師の論述

一昨日のジュムヒュリエト紙に掲載されたフェトフッラー師の論述、元はフェトフッラー師のウエブサイトに掲載された記事らしい。

昨日は、ジュムヒュリエト紙の“独裁政権を作るな”という見出しと最後の部分だけ読んで、そうなのかと思ってしまったけれど、改めて読んで見ると、何だかそうとも言い切れないような気がして来た。

まず、エルドアン首相を名指しにはしていない。難解な文章で、抽象的な表現に終始しているから、私には、何処がエルドアン首相に対する批判なのか良く解らなかった。

この記事、ジュムヒュリエト紙ばかりでなく、エルドアン首相に批判的な多くのメディアが、“フェトフッラー師がエルドアン首相を批判”という趣旨の見出しを付けて掲載していた。しかし、“フェトフッラー師がデモ隊に反発”という見出しを付けたメディアもある。

ザマン紙には掲載されていなかった。ザマン紙を見ると、エルドアン首相を擁護しているコラムニストも少なくない。

さて、騒動の経過だが、昨晩は、極左の過激な抗議グループが、タクシム広場で警官隊と激しい衝突を繰り返したらしい。しかし、公園に立て篭もっている人たちは、広場のグループと距離を保って、最後まで冷静に行動し、政権側との話し合いによる解決に希望を残したそうだ。